台湾はインターネットの普及がすごい。
台北でもFreeWifiの範囲も徐々に広がって、ネットユーザーの環境もよくなってきています。

さらにはソーシャルネットワークシステム(SNS)の利用が良く目に付きます。
comScoreのデータによると、2011年3月におけるインターネット利用者に対するSNS普及率(リーチ)は、台湾でも90%弱(日本は約55%)、特にFacebookの利用者数は、2011年6月時点で人口の約43%にあたる990万人に達しています。

岡山を台湾にアピールするに当たりネットを使わない手はありません。ただ問題はどうやって使うか?という点です。

まず検索エンジンシェアですが2011年3月の調査ではシェア1位はYahoo奇摩(50%)、2位グーグル台湾(29%)、3位百度(11%)となっています。

まず理屈上ユーザーの二人のうち1人は使うYahoo奇摩で「岡山,觀光」で検索してみます。
面倒なので上位10位(検索の1ページ)だけひろうと
2位岡山觀光景點(岡山県運営)
あとは最近台湾にきた石井知事の動静を伝える報道記事やブログばかりでした(2011年9月14日現在)

Google台湾で「岡山,觀光」で検索してみます。
3位岡山觀光景點 (日本) DISCOVER OKAYAMA OF JAPAN 岡山

これらをみると岡山からの情報発信は充分多いことはわかります。岡山を知ろうと思った人には有効です。

しかしこれらの検索はあくまで岡山に興味があり観光にいきたいと思った人がおこなうもので問題はどうやって岡山に興味をもってもらえるかという点です。

今のネットの特性を考えれば、岡山自身が情報発信を行うのと同時に第3者による口コミによる方法もおこなってみてはいかがでしょうか?

うるさいセールスマンの売り口上よりも、身近なひとのお勧めのほうが断然耳に入りやすいと思います。

私なりのアイディアは以下のとおり
・岡山県で岡山の来る台湾人留学生、台湾人中国語教師に補助金を出す(学資、生活費補助)。その代わり、毎週1回ブログを書いてもらう。内容は岡山と台湾の違い、岡山の紹介をテーマに中国語で台湾の無名網站(台湾でもっとも有名なブログサイト)にかいてもらう。それを自身のフェイスブックにも転載してもらう。

・「岡山県粉絲團(ファンクラブ)」なるものを岡山県がフェイスブックページでたちあげ、岡山にゆかりのある台湾人(留学生、仕事)を対象に参加をしてもらう。そのフェイスブックページで県が台湾向けのメッセージを出してもいいかもしれません(もちろん繁体字中国語)。
 
・台湾人を対象に岡山への観光もしくは岡山と台湾ををテーマにした映像を募集するコンテストを実施。応募者はニコニコ動画やYoutubeなどのサイトに投稿を行い、そのurlを実行委員会宛に通知してエントリー。 

現在インターネットをつかったさまざまなサービスが日々生まれてきています。

とくに台湾の特徴であるフェイスブック利用率(人口の約43%)や世界一のブログサイトの浸透率(台湾のインターネット人口の約85%)の高さを考えるとこれを利用しないわけにはいかないと感じます。

既存のメディアなどに頼るより費用対効果は抜群だと思うのですが、石井知事、岡山県産業労働部観光課課長、いかがでしょうか?