Twitterで取り調べの可視化とは面白い(2011年12月12日)という記事はご覧になりましたか?

容疑者が東京地検特捜部の事情聴取でのやり取りをTwitterで速報を流し、取り調べの可視化を実力行使しているという記事を紹介しています。

この記事を見て、僕は台湾の警察で嫁が一度調書をとられた時のことを思い出しました。何も悪いことをしたわけではありません。朝嫁の車のガラスが割られていて嫁と警察に届け出を出しただけです。

そのとき驚いたことに、調書を作成している間パソコンにつなげたカメラで嫁の状況が撮影されているのです。

その警官いわく、「この調書作成が正当に行われているという証拠にするのだ」とのこと。

いつか被疑者になった場合も同じようにカメラでとられるのかな?と思ったのですがそのときは聞くタイミングを逸して確認ができませんでした。

もし台湾警察の取調べがすべてこのようにカメラで撮影されているならば、日本で現在検討されている取調べの可視化について台湾での冤罪防止効果を検証するのにいい参考事例になるのではないかと感じました。

警官が写真を撮っても どつかれない台湾
台湾では、デジタル機器で気軽に警察が捜査のために撮影している風景をみます。先日は違法に道端で店を出しているおばさんに違反切符を切っている傍らもう1人の相棒の警官がどの風景をデジカメで録画している風景にも出くわしました。

ずっと前に岡山の県警が携帯のカメラで現場を撮影しようとしていて、近くのおじさんに「写真を撮っている場合じゃなかろうが」ってどつかれた状況とはまるで違います。




監視社会 台湾
またいたるところに監視カメラが設置されているのも目に付きます。

車の件で警察にいったとき、現場がちょうどカメラの死角になっているため、犯人探しが難しい旨説明されました。

その警官に説明のため、署で現在監視しているカメラ画像をすべてみせてもらいましたが、その性能のよさにおもわず台湾で悪さはできないなぁとちょっと怖い気がしました。

普通これだと市民からプライバシーだのといった問題が提起されるのではないかと感じるのですが、あまりそんな声は僕自身聞いたことはありません。

そればかりか撮影された犯罪映像が、ニュースで堂々と放映されているのをよく見かけます。

まあ警察に捕まった人が報道記者に囲まれてインタビューされている風景がよく放映されているくらいですから、もしかして根本的に日本の常識で考えること自体間違いなのかもしれません。