死ぬなら岡山県じゃ
ここ最近の円安の影響で、外国人観光客が過去最高人数を記録したようです。日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によれば、2013年4月に日本を訪れた外国人観光客は昨年の同月に比べ18.1%増えた92万3000人に達しました。きっと各都道府県、外国人観光客誘致合戦が熾烈を極めていると思われます。

地理的に広島や大阪、神戸など強豪がひしめく岡山県が、単独で外国人観光客を呼ぶのはやはり至難の業です。「岡山県でなければならない」強力なキラーコンテンツがやはり見つからないからです。

そこで今回僕は「老後はやっぱり岡山じゃ!世界の病人・老人タウン岡山構想」を提案します。岡山を海外からの医療ツーリズムのメッカにするのです。

ターゲットは「健康に関心のある国内外のお金持ちの病人・老人」で、高度な医療技術と日本的なおもてなしで散財してもらおうというのがミソです。  

日本の「医療ツーリズム」はまだ低調のようで、2011年に発給された医療滞在ビザは70件、海外からの受け入れ患者数は2011年4~11月で約1日1件だったようです。ちなみに2010年にタイは年間150万人を受け入れたとのことでその落差はあまりに大きいです。

国内に競合が少ないと思われるだけに、今がチャンス。他都道府県にはないキラーコンテンツになること請け合いです。

現に倉敷中央病院に元台湾総統李登輝が心臓病の治療にわざわざ来た実績もあります。他の普通の金持ちも病気が治るなら喜んで押し寄せます。

具体的にどのようにすすめていくべきか、素人が適当に考えてみました。

1)世界最先端の医療機関を誘致するために
岡山県にある医療機関、医療法人に対する税金は無しにします。また医療関係・介護関係の会社も法人税を超格安にして、岡山に医療介護関係の会社を集積させます。

2)世界から病人・老人を呼ぶために
居住地を岡山県に限定して、医療滞在ビザ申請要件を緩和します。また症状がすすんだ末期の病人も引き受けて、岡山で有意義な最期を迎えていただきます。病気などなくても、高齢の方ならロングステイビザを発給します。

3)安定したマンパワーを供給するために

世界から人を呼ぶとなると、医療機関にも外国語を話す人材が必要になります。そこで医師・看護婦は世界各地から有資格者を集めます。日本の医療資格は必要としません。岡山在住に限定して労働ビザの条件を緩和します。また、日常の世話をする家政婦として、東南アジアなどから単純労働者の受入も実施します。

4)病人・老人にやさしい生活を提供するために

今頃は医療機関にも多くITが活用されています。これを老人や病人の一般生活まで広げて、PCやスマホ、タブレット等の情報端末で岡山滞在生活が滞りなく暮らせるようにします。そのためにももっと高速のインターネットや無線Lanを拡充させます。

老人向けのサービス産業も多く参入していただければ、岡山県の雇用もばっちりです。

シンガポールは魅力的な経済環境で多くの外国人投資家や起業家が集まると聞きます。岡山県はその安定した気候(晴れの国岡山)と高度な医療技術や介護サービスの集積で、世界の大金持ちを呼ぶのです。投資するならシンガポール、老後はやっぱり岡山・・・・というのはどうですか?

岡山県をより深く研究するための関連書籍