台湾のヘッドハンターとは?台湾人の嫁の友達の関係で、ヘッドハンターの方と知り合う機会がありました。なにやら日本人求人があり、台湾で働く日本人を探しているというのです。

あわよくば何かのはずみで高給の仕事にめぐり合えるかもしれないと嫁もけしかけるので、半分期待と半分好奇心でこのヘッドハンターと連絡を取り、オフィスに訪ねることにしました。 

実際のヘッドハンターとは?
事前に履歴書をメールで送ったのですが、それからの面談の時間を相談するメールは英語のやりとりばかり。

さぞや欧米かえりの切れ者が待ち受けているのだろう、僕のような41歳のくたびれたダメリーマンがオフィスの戸をたたいても、監視カメラでチェックが入り、居留守でも使われるかもしれない・・・・・・・。

オフィス訪問すると、コンタクトをとってきたピーターさん(仮称)が人なつこい笑顔で出てこられました。年は50過ぎ。意外にも服装は台湾のこら辺にいるおじさんそのもので、オフィスのインテリアもそう高級そうではありません。私のヘッドハンターに対するイメージは若干調整を強いられることになりました。

やはり厳しい ヘッドハンター
しかし面談は本当に大変でした。中国語面談なので、中国語そのものがあまり得意ではない僕にはかなりしんどい。しかもピーターさんの中国語も英語交じりなので、英語にも不慣れな僕には二重の苦しみ。

質問も過去の仕事の内容ばかりではなく、考え方とかいった抽象的なところまで聞かれました。たとえ日本語であってもしんどい。スーツにアイロンかける暇があったら面接トレーニングでもしておけばよかったです。

台湾のヘッドハンティングについて
一通りの面談がおわったところで、このピーターさんに現在の台湾のヘッドハンティング業についていろいろお話を伺ってみました。

台湾では内部の人材に長期的に投資をして育てることはなかなか難しいようです。なぜなら人材の流動が激しく、いつやめるかわからない人材に時間や費用をかけていられないからです。

となると足りない人材は外から補強することになります。時代のスピードがこれだけ速い現在、求められる人材像の変化も激しく、いちいち自社でまかなうのも大変。だから狭い台湾に300ものハンティング会社がひしめくことにもなったようです。

台湾就職はコネクション
それではハンターはどうやって人材の需要と供給のニーズを探し当てるのでしょうか?ピーターさんの話によればすべて「コネクション」なのだそうです。会社の人事部に営業にいったりするわけではないのです。

そういわれると確かに台湾系の会社は求人に際して、ネットの人力銀行等も使うようですが、社員の身内や友達といったコネクションからツテをたどっていくケースも多いと聞きます。ハンターも会社の人事部の面々、果ては会社の幹部、社長に至るまでコネクションを張り巡らせてビジネスの機会をうかがっているのです。

これだけ人材の流動性が高い台湾では、より信頼できるヒトからの紹介のほうがあてにできるということなのでしょう。

だから台湾で就職を考えるのであれば、よりたくさんの台湾人の知り合いを増やすことが成功への足がかりかもしれません。台湾でフェイスブックが流行するのもこれが一因なのかなと感じたりしました。