台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Category: 繁体字中国語

あなたは喜びを誰かに「分享」してますか?
あなたは喜びを誰かに「分享」してますか?
日本にいれば箸にも棒にもかからない僕ですが、台湾にいればそれなりに台湾人のお役に立てるときもあります。

それは「日本語」。

日本にいればあまり感じませんが、まだ日本語熱が覚めやらない台湾(もうかなり冷めてはいますが)では「日本語ができる」ことが曲がりなりにも価値があるようです。

だからこんな40を過ぎた冴えないおっさんにも「日本語を教えて」なんて言い寄ってくる台湾の女性の方もいらっしゃいます。

こちらはいかにもおっさん的ないやらしい気持ちなのですが、一方日本語を聞いてくるほうはかなり真剣。質問の内容も非常に厳しいものばかり。

苦労や痛みしか分かち合った記憶がない・・・・
日本人が分かち合うのは苦労や痛みばかり
日本人が分かち合うのは苦労や痛みなどマイナスのことばかり
その中で非常に印象に残ったのが「分享」の日本語を聞かれたときです。

インターネットで検索すると、「 (喜び・権利などを)共に分け合う,分かち合う」なんて意味が掲載されているのでそのまま答えたのですが、僕自身この表現に大変違和感を感じてしまいました。

もうすぐ43を迎えるおじさんですが、日本語で「喜び・権利などを共に分け合う,分かち合う」なんて言葉を口にした 記憶が全くないからです。

どちらかというと残念なことに苦労や痛みを分かち合った記憶が非常に多いですね。

あなたも私と楽しい台湾生活を「分享」しましょう
あなたも楽しい台湾生活を分享しましょう
あなたもみんなと楽しい台湾体験を「分享」しませんか?
台湾にいると、よく自分自身が得た知識や経験を「分享」しましょう、とか本当によく聞きます。

そして「この商品は使ってみてよかったよ、あなたも使ってみて」とか「 このおかし、おいしいよ、あなたも食べてみて」とか「分享」されることが非常に多いです。

僕がかつていた数年前の日本のコミュニティでは、「おせっかい」に感じる域に至るかもしれません。ただこうした「分享」が多い台湾にどっぷりつかっていると、日本はなんて人との境界を超えることに気を使いすぎなんだろうと感じてしまいます。 

たぶん日本でもコミュニティの絆が強い地域や職場にいけば、「分享」があるのかもしれませんが・・・。

こうした台湾の「分享」事情を考えると、フェイスブックのユーザーが多いことや、マルチ商法の会社が多いこともうなづける気がします。 

それはともかく、さあみなさんも楽しい台湾経験をみんなと「分享」してみませんか? 
このエントリーをはてなブックマークに追加

中国語のニーズはまだまだ増えているようです。なんと語学求人の3割が中国語だという話もあります。

現地で留学して中国語を勉強したいという方の中には、中国と台湾どちらが学習する環境が良いのだろうと悩んでいる人もいるはず。

僕は中国南京市で1年間語学留学したことがあるのですが(ただし19年前の1995年)、やはりこれから中国語をがんばろうと思っている方には台湾の方がよいかと感じます。
 
生活環境や対日感情を考えると台湾の方が安心して勉強できるからです。

僕も日本や中国で中国語を勉強していたものの、台湾に来る前にすっかりリセットされた状況に近いレベルまで落ちていたため、台湾でまた一から勉強でした。現在もまだまだ勉強中です。

台湾で中国語で話をするときに、「中国のときとは違うなぁ」と感じたエピソードを3つ紹介させていただきます。

1.中国語が聞き取りやすい代わりにすぐに日本人とばれる
台湾で話す中国語(標準語)は中国の中国語よりとても聞き取りやすいと感じます。なぜなら中国の中国語にはつきものの巻き舌がないからです。
 
また台湾北部に住んでいるせいか、なまりのある中国語を話す人に出くわすことがほとんどありません。
(台湾中南部は台湾語の世界なので、また状況が異なるかもしれません)

これは中国語ビギナーには習った中国語を試す非常によい環境です。

しかし逆に外国語なまりの中国語はすぐ見抜かれるのか、「お前台湾人ではないだろう?」と見抜かれることが中国にいるときより多いように感じます。

中国にいるとき、僕の中国語は今よりさらにさらに下手くそでした。それでも日本人と見抜かれることは比較的少なかったです。
 
中国の南方(広東省とか)の人とか、香港人と思われることが多かったように覚えています。
 
中国は人口が多くいろいろな方言が存在するため、19年前の当時はまさか日本人が南京まできて中国語を話しているとは思われなかったのでしょう。

2.伝わらなかったときの「はぁ?!」が厳しい
ありがたいことに、日本人とわかると台湾の方はあたたかく接してくれる場合が多いです。
 
しかしその前の段階、つまりまだ日本人とわからず、こっちの言いたいことがうまく伝わらないときの台湾人の態度に非常に困惑することがあります。

「はぁ?!」(語尾を上げて短く強め 中国語の声調では第2声)
 
始めこのような経験をするのは極端に発音が悪い僕だけかと思っていたのですが、聞けば台湾に住む他の日本人もこの台湾人が発する「はぁ?!」に戸惑っているようです。

この「はぁ?!」を日本で使うときは、相手の言葉に反感、怒りを感じているときにやや喧嘩(けんか)腰になって発せられます。

普段はとても親切でやさしいと感じる台湾人だけに、会話中突然聞く「はぁ?!」には正直なところ心がえぐられる感じがします。

中国にいるときも「はぁ?!」と言われたことはありましたが、特に気になりませんでした。
 
なぜなら当時は目の前にある商品を買おうとしても「没有(めいよー)」とか言われたり、列も割り込みが普通にあったりと何事もサバイバルだったので、そんな「はぁ?!」ごときでくじけたりしなかったからです。

台湾人に聞くと、この「はぁ?!」は普通のことのようで特に怒っているわけではないようです。

しかし今でもこの「はぁ?!」に遭うと、チキンハートの僕は中国語に自信をなくし、何も話したくなくなります。

3.繁体字がなかなか書けない
中国語の漢字には簡体字と繁体字があります。

要は当時難しい文字すら書けない人が多かった中国が、繁体字を崩して簡体な文字にして自国民に教えたのが簡体字です。
 
あまりに崩しすぎたので台湾人も日本人も見ても原型がどんな漢字すらわからないケースが多いです。

繁体字なら日本人はどの漢字に該当するのかなんとなくわかるのですが、実際書けといわれるとこれほど難しいことはありません。

ただパソコンなどではピンインで繁体字を入力できる方法もあるため、特に仕事や生活で困るようなことはありません。

しかしこのままではますます繁体字を書いて覚える機会は一生訪れないと思われます。

ぜひあなたも台湾で中国語を勉強を
台湾は日本より温暖ですごしやすく、世界でも有数の親日国です。

交通手段も増え、ますます便利になった今、あなたも台湾で中国語を勉強してみませんか?

台湾への移住を考えているが中国語ができなくてどうしようとお考えの方も、そのまま台湾に飛び込んでも大丈夫だと思います。

日本人全開でつたない中国語を話していたほうが、かえってスムーズに台湾生活が送れると思われますから。

あとはこの台湾人の「はぁ?!」にめげない気合さえあれば大丈夫です。 


台湾で就職をお考えのあなたに


台湾(海外生活・情報) ブログランキングへ   

上のリンクをぷちっと押していただくと大変励みになります。 
にほんブログ村 トラコミュ 台湾 / 中華民国へ
台湾 / 中華民国
このエントリーをはてなブックマークに追加

台湾にも「歐吉桑(おじさん)」という言葉が存在する誰にしもいつの日か「おじさん」「おばさん」と呼ばれる日がいつか来ます。僕も年齢が41を超え、日本にいれば当然「おっさん」と呼ばれても仕方がありません。

しかし35歳くらいから台湾に移住したため、日本の子供に会う機会がほとんどなく、「おっさん」と呼ばれる洗礼はまだ受けていませんでした。

しかし、台湾で最近台湾人からの呼びかけで「自分がもうおじさんなんだ」と思わせる出来事が起こりました。

もう僕もシャチョーさんなんだ
ある日、台湾台北市内で弁当を買うために列に並んでいました。この付近はビジネス街であるため、ビジネスマンやOLで弁当屋は長蛇の列。弁当屋のおばさんは順番に前に並んでいる人から弁当の注文をとっていきます。

「帥哥(格好いいお兄さん)、どんな弁当買うの?」
「小姐(お姉さん)、なに買うの?」

そしてようやく僕の順番が来たとき、おばさんは言いました。
「後ろの老板(社長という意味)、老板は何買うの?」

僕より前に10人くらい並んでいたのですが、男性はみんな帥哥、女性はみんな小姐と呼んでいたのに、なんで僕だけ老板なんだ!?

思わず繁華街でアジア系のポン引きに「シャチョーさん、ヤスイヨ」なんて声をかけられている風景を思い出しました。

ああ、僕ももうあの「シャチョーさん」と同じなんだと、がっかりしてしまいました。せめて先生と呼んで欲しかった。

日本語のおじさん・おばさんほど楽な単語は無い
日本語では中年男性を一括して、おじさんまたはおっさんと呼びます。これほど便利な呼称はありません。でも中国語の場合、親戚のおじさんを呼ぶときは自分とその人の関係で呼称が変わります。

例えば母方のおじさんは舅舅、父方は叔叔。これでさらに一番上のおじさんだと大叔叔、二番目は二叔叔、三番目は三叔叔とかになります。台湾の義父や義母の兄弟姉妹が非常に多く、顔と呼称を一致して覚えるのが本当に一苦労でした。

また意外にも中国語ではなく、台湾のローカル言語である台湾語には日本語のおじさんにあたる「歐吉桑」という言葉があります。発音も日本語のおじさんとほぼ同じ。でもまだ幸いにも台湾の子供に「歐吉桑」とは言われていません。

もう朋友と呼ばれる日はないのか?
20数年前、まだ僕が学生で中国でバックパッカーをしていたころ、至るところで「おい、朋友」と呼ばれました。

「おい朋友、これは安いぞ、買え」「おい朋友、俺のタクシーに乗れ」「おい朋友、マネーチェンジだ」。

今会ったばかりで何が朋友だ!なんて言ってもお構いなし。

あれからもう中国に渡る機会はまったくありません。もしかすると、今はもう中国にいってもやはり老板と呼ばれるのでしょうか?今なら朋友と呼んでくれる方が大変ありがたいのですが。

普通の台湾ガイドブックに飽き足りた方におススメ
このエントリーをはてなブックマークに追加

近頃はキーワードで検索をすると、それに関連した画像まで表示されるようになりました。

芸能人の流出写真などあっという間に見つけることも可能です。今回はそんないやらしいことはさておき、文化比較でこの画像検索を利用してみようと思います。

台湾にいると日本語の「かわいい」という言葉をよく目にします。台湾ではこれ以外にも戦前の日本時代の影響でたくさんの日本語がまだ残っていますが、この「かわいい」という言葉は若いヒトがよく使うところをみると、最近使われ始めたのかもしれません。

Google翻訳でかわいいを台湾の繁体字に翻訳すると「可爱」。日本語の「かわいい」とGoogleで画像検索比較してみます。

Google画像検索で「かわいい」を検索
「かわいい」を画像検索

中国繁体字の「可爱」で画像検索すると・・
可愛で画像検索すると

比較すると日本語の「かわいい」は主に若い女性を対象にしています。人間的な可愛さを「かわいい」と表現するようです。

繁体字中国語の「可爱」で検索をするとキャラクターやアニメの画像が多いようです。モノや小動物、赤ちゃんといったものを対象としてこの言葉は使うのでしょうか?

次は日本語のおもしろいと繁体字中国語の滑稽の比較をしてみます。日本語のおもしろいをGoogle翻訳で翻訳をすると「滑稽」。

日本語のおもしろいを画像検索
「おもしろい」を画像検索
 
繁体字中国語の「滑稽」で画像検索
繁体字中国語「滑稽」を画像検索

このおもしろいについてはまあ日本も台湾も笑いのツボはあまり違いはないのかなと感じました。

Googleの翻訳に影響される部分が大きいかもしれませんが、ひまつぶしにどうぞ 
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ