台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Category: 台湾インターネット

台湾Googleが12月16日、2013年度の検索ワードランキングを発表しました。

特に今年どんなことが話題になったかがわかる急上昇ランキング(昨年と比較して検索量が急上昇したキーワードランキング)では、台湾で注目を浴びたキーワードが並んでいます。

しかしその隙間を縫ってなんと日本関連のワードがしっかりランキングに食い込んでいました。2013年、台湾人が日本のどんなことに関心をもったのか、台湾Googleの結果から観察してみたいと思います。

急上昇ワード1位はやはり「ワールドベースボールクラシック」
日台関係でいうと、2013棒球經典賽(ワールドベースボールクラシックWBC)がPC部門(左)で堂々1位。台湾は第1ラウンドが地元開催となったこともあり、開催球場では開場以来最多の観客が集まるほどに盛り上がりました。

東京で開催された2次ラウンドの対日本戦のケーブルテレビ平均視聴率は放送史上最高の15.47%を記録、2300万人の総人口の半分を超える1200万人が観戦したそうです。

震災への支援に感謝するプラカードが多く掲げられるなか、試合そのものが希にみる名勝負であったこともあり、日台を問わず観ている全てのファンに大きい感動を与えたすばらしいイベントでした。

「拓也哥」って誰だ?
このほか、PC部門3位に日系RPGゲーム「幻想神域」、PC4位、モバイル8位に「進擊的巨人(進撃の巨人)」、そしてPC6位、モバイル9位にLINEがそれぞれ入っています。

思わず見過ごしそうになったのですが、PC部門の9位のところをみると「拓也哥(タクヤ兄さん)」というのがあります。この人物とは新宿二丁目のゲイバー・コレステロールのママ、タクヤさん。

番組で披露したかなりお下品な技が海を越えて中華圏で有名になり、台湾の人気番組『康熙來了』にも出演したそうです。 


日本のAV女優が「林書豪」を押さえて堂々第2位
日本が誇るエロ文化の席巻は「拓也哥(タクヤ兄さん)」だけにとどまりません。AV界の林志玲(リン・チーリン)と呼ばれ、台湾では絶大な人気を誇る人気AV女優・波多野結衣(はたのゆい)もNBA初の台湾系アメリカ人選手「林書豪(ジェレミー・リン)」を抑えて堂々の第2名(モバイル部門)。

波多野結衣が台湾に来た時に乗ったU-Bike(公共用の自転車)が「伝説の自転車」となり、台湾男の間でそれを探して乗ることが流行するくらい有名だとか。

昨今、ゲーム・漫画・アニメに代表される日本発のコンテンツをクールジャパンと称して、官民挙げて対外へ文化輸出・宣伝をしているようですが、この結果を見る限りクールというより、アンダーグラウンドジャパンという感じがしないでもありません。

ともかく2014年はさらにたくさん日本と台湾の友好や親善を表すキーワードがランキングされることを期待しています。 


台湾で働こうかとお考えのあなたに


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台湾でしばらくホームページ製作会社に在籍していた時代がありました。IT素人で日々悪戦苦闘で毎日が勉強でした。

なんとか最低限の知識だけ頭に入れて、台北市内を営業で回ったのですが、そこで出会った記憶に残るやりとりを書いていこうと思います。
「ホームページを作るだけでお客がくるなら、うちの会社はぼろ儲けで、僕が営業する必要もないんじゃないですか!」なんて思ったりしてました。でもそれを口にすると「ホームページなんて意味無いじゃん」なんて言われて自爆をしかねないのでだまってましたけど。
ホームページなんぞ作ったって、客はこねぇよ

2.全部任せるからオーダーがたくさんくるホームページを作れ、でもお金はあまりだせないよ

なんとかホームページの効用を理解していただき、製作に前向きになったとしても油断はできません。

「全部任せるからオーダーがたくさんくるホームページを作れ」なんて無謀なことをのたまう方もいらっしゃいました。

それでもまじめに、お客様と打合せをしようと試みるのですが、「あんたプロだろ?自分で考えてよ」なんていわれ、しまいには「できるだけ安く見積もってね」なんて丸投げされるケースもしばしば。さらには「3日でテキトーなやつ作ってよ」なんてのもありました。

3.なんでうちの会社のドメインのパスワードを管理していないんですか!?

営業をしているとよくドメインについて聞かれました。他社のサーバーにあるホームページを移行する際、どうしてもドメインの設定を変える必要があるのですが、皆さんドメインといわれてもきょとんとしています。

それもそのはず。昔ホームページを作る際、業者に全部やらせているためドメインのパスワードも管理できていない会社が非常に多いのです。

ひどい例になるとドメインの名義がホームページ製作会社になっており、ホームページを他社のサーバーに実質移行できなくされている例もありました。

ドメインのパスワードは銀行のキャッシュカードのパスワードと同じ。

ご自身の会社でドメインを取得されたにもかかわらず、「うちの会社のドメインのパスワードをなんでちゃんと管理してくれていないんですか?」なんて逆ギレされたケースもありました。

4.なんでうちのホームページを検索しても上位にでてこないんだ?

なんとか製作を受注して、提案として検索エンジン対策(SEO)の話をするのですが、これ以上お金はかけられないとお断りをよくされます。

なのにホームページ完成後アップロードして数日たって、「なんでうちのホームページを検索しても上位にでてこないんだ?」なんてお怒りの電話をいただくこともありました。

いやいや、何も対策せずして上位に出ることは難しいし、すぐに上位に出ること自体難しいことですと受注前の説明を何度も繰り返すこともたびたび。

5.検索上位なのになんで問合せがこないんだ?

台湾でも検索エンジン対策(SEO)が次第に普及してきたせいか、「これとあれのキーワードで自社のホームページを上位に出してくれ!」なんてお話もいただきました。

なんとか検索上位にだしても当然キーワードの選択が適切ではなければホームページからの問合せはきません。またホームページの内容もそうですし、商品そのものが問合せがくるものなのかといった問題もあります。

以前台湾のとある骨壷取扱会社が、日本市場向けに検索エンジン対策を依頼してきました。

「台湾 骨壷」なんてキーワードで日本のYahooで上位に出しましたが、そこの社長に「検索上位なのになんで問合せがこないんだ?」なんてまるで僕が悪いような口調で怒鳴られたことがありました。

そもそも「台湾 骨壷」なんて誰が検索するんだ?という素朴な疑問を婉曲に聞いてみましたが、明確な回答もなく、この件は終わってしまいました。

いろいろありましたが、いい勉強になりました。 
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台湾でも当然迷惑メールは存在します
ここ台湾で受信する迷惑メールってどんなものがあるのか興味を感じたので、ちょっと自分のメールボックスを調べてみました。

Googleメールは迷惑メールを徹底的に撃退
なんとも Google様はすごいです。たしかにほとんど迷惑メールにはお目にかかったことはありません。だから今回迷惑メールのフォルダーをあけてみることは、ちょっとしたドキドキ感を感じました。でももし昔にきた大切なメールが紛れ込んでいたら一巻の終わりです。

まずは会社で使っているGoogleメールの迷惑メールからあけてみます。メール数374件。これまでほとんどこのフォルダーを触ったことはありません。30日後に自動的に削除されることを考えると、このメール数が1ヶ月に来る迷惑メールの数だということになります。

迷惑メールの中身
どんなメールがきていたかというと、
1.以前に登録したメルマガ(大量に送られてくるから迷惑メール扱いにしていた)
2.コピー商品購入のお誘い(2012年LUISVUITTON 新作コピー多数入荷!!20%offセール中!など)
3.意味不明系
メールを開くと何が起こるかわからないのでタイトルだけピックアップしてみます。 
 日本語版
  ・商品到着後には絶対笑顔になる。最高品質の品々です。
  ・商品の品揃え、売れ行きは業界NO1でございます
  ・あなたも実感してください
  ・回答センター お問合せについてお答えします。
 台湾系中国繁体字メール 
  ・ 財テクとか給与アップのためのセミナー案内
  ・人間関係に悩む方へのセミナー案内
  ・ネットで金持ちになろうといった啓発系案内
 中国系簡体字メール
  ・不要交4金的員工(意味不明)
  ・上海で家政婦募集
4.エロ  
  ・突然のお願いですが 「失礼ですが私は加藤久美子・・・」
  ・須藤祥子「私と話をしてくれませんか」
  ・はるみ「あなたのこと待ってます」
  ・お客様紹介係遠藤「あなたを求める声があがっています」
などなど

ちなみに個人で利用しているものはすべて日本からの迷惑メールでした。それにしても日本語のエロ迷惑メールは大変手が込んでいると感じます。もし僕が台湾で1人で暮らしているならば「 はるみ、あなたのこと待ってます」なんてメールにころっといってしまうのではないかなと思ったりしています。
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ネットで台湾とビジネス
台湾にはOEM(生産受託)を行う会社が多いです。

シャープとの提携の件で話題になった、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ社)も、アップル社にiPhoneやiPodのOEM供給を行っていることで有名です。

今台湾の多くのOEM会社も、コストダウンをはかって海外に目を向ける日本企業を狙って接近をはかっています。

僕が勤める台湾の会社も例外ではなく、最近董事長命令で、パートナーとなる日系企業探しをすることになりました。そのときに出くわした日本企業の意外な対応をいくつか書いてみたいと思います。

お問い合わせが海外向けになっていない
台湾からパートナーを探そうとすれば、まずはネットで関連する会社を検索するところから始まります.。そこからいくつか会社のウェブサイトを閲覧してお問合せをするといった流れになります。

それにしても日本の会社のウェブサイトがここまでお粗末だとは思いませんでした。

規模の大小を問わずよく出くわしたのは、お問合せフォームがあまりにも不親切。入力方法に制限があるケースが多いのですが、あまりにも制限が厳しい。全角はだめとか、文字制限とか。なかには文章は200バイト以内までなんてものもあって、ITの知識がない人にはまったく意味がわからない。

海外からのお問合せを想定していないのか、住所欄に日本式の郵便番号(○○○○ー○○○)を入れなければならないのもありました(しかも必須事項)。

多分英語ページならこうしたものはないと信じたい(未確認)のですが、日本語ができる人が多い台湾人なら日本語ページからお問い合わせをするはず。

最悪なのは、正しく入力して送信ボタンを押してもエラー表示になる。多分この会社の人は自社のホームページを見たことがないのでしょう。

ウェブサイトはただの飾り?
無事送信できたとしてもさらに問題があります。

送信した翌日、サイトにある連絡先電話番号に台湾から電話をしても、お問い合わせ内容が担当者に伝わっていないことがしばしば。

「ホームページからのお問合せをしたものですが・・」と伝えても、はじめに電話をとるみなさんが誰につなげばよいか困っているようです。無事担当者につながっても、また一から説明をするはめになります。
問い合わせをしても話が通じない

日本人であるぼくがウェブサイトや電話で問合せをしてもこんな具合です。もし問合せをしているのが日本語がわからない外国人だったらどうなんだろう?
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当然のことながら、現在台湾のどの会社もすでにPC環境が整えられ、仕事の手段としてメールが当たり前のように使われています。

またこれも当然のことですが、台湾でも仕事に専念しないPC通の方が職場を跋扈しています。多くの台湾の会社のPCのセキュリティを見たり聞いたりする限り、本当に無法地帯だなと感じざるをえません。

業務中なのにネットサーフィンに忙しい台湾人
台湾ではソーシャルネットワークを利用する人が非常に多いと感じます。特にフェイスブックやMSNを使っているのをよく見かけます。業務中でも良く見かけます。

お客様の会社に伺ったときも、ちらりと台湾人のPC画面をみると従業員は一生懸命ネットサーフィンしていました。一生懸命ブログを書いている姿に遭遇したこともあります。

いまやこういったソーシャル系は書き込んだ時間がでることもあり、つながりのある台湾人の方の投稿時間などみていると、このヒト、暇なんだなぁ、なんで僕はこんなに忙しいんだろうと世の中の不公平に憤りを感じる次第です。

また業務に関係のないサイトを見ていて、ウイルスに感染したというのはよくある話です。

自社のファイルサーバーにエロ画像満載という事例も
最近びっくりしたのが、「オフィスのPCはすべて社員が持参の私物です」という会社があったことです。仕事が終われば家に持って帰るというのです。

これってセキュリティもへったくれもないような気がするのですが、そこの社長いわく「弊社は社員を信用していますから」だそうです。

台湾のオフィスでは、業務に関係ないソフトをいれまくってPCが動かなくなったとか、P2Pファイル共有ソフトをこっそりとそしてガンガンに使われることで社内のネットの速度がかなり遅くなっていたりとかよく耳にします。

そんな人たちのPCを社内のネットワークに入れて、本当に大丈夫なのでしょうか?

また私用の外付けのハードディスクやUSBをとりつけたりするのは日常茶飯事。果ては社員が自社のファイルサーバーにエロ画像を満載に保管して、メンテナンス業者に指摘されるまで知らなかった日本人経営者もいたと聞きます。

台湾人は転職もさかんで、転職サイトや人材会社も乱立しています。やめる前にごそっと会社のデータが持ち出されることがあってもおかしくないような気がします。

多分持ち出されても、それをいおうものなら自社のセキュリティの程度が露呈するのでいうにいえないとは思いますが・・・。

台湾の日系企業は大丈夫?
台湾には非常に多くの日系企業が進出しています。台湾でトップを勤めている方の多くが駐在です。

どなたも日本で総務関係をされてきたわけではないので、こうした情報システム関係はよくわからないからと台湾人スタッフに丸投げしている会社が非常に多いと感じます。

台湾人の離職流動性もさることながら、日本人の駐在も数年で帰国してしまうことから、こうした情報システム関係もうまく引き継がれることもなく、やがてだれも自社のネットワーク関係はわからなくなってしまうそんな恐ろしい光景が繰り返されるのです。

その一方で日本本社からリモートで厳格にPCを管理したり、セキュリティに詳しい駐在・経営者がオフィスに生体認証を導入したり、セキュリティの国際資格をとったりしている会社もあります。

そろそろ台湾でも日本の個人情報保護法のようなものが施行されるようで、漏洩した場合下手をすると中小の会社では軒並みに確実にふっとんでしまう罰金額を課せられるようです。

個人情報を取り扱う取り扱わないにせよ、オフィスの入り口にセコムを取り付けるだけではなく、会社のネットワーク、PCに対してもそろそろセキュリティを検討する時期にきているのではないでしょうか?
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