台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Category: 台湾観光

基隆市民はさんまが安く食べられる
基隆市民になってすでに13年ほど経ちますが、最近ようやく基隆市民でよかったと感じることが出てきました。

写真の通り基隆市民であれば、今年は大凶作と伝えられる秋刀魚が基隆のこのレストランで半額で食べられるそうです。

基隆といえば、これまで台湾でもあまりいいイメージはなかったように感じます。

雨ばかりで・・・・


政治も混乱、せっかく海外からやってきたラバーダックも割れてしまいました。


これから基隆が面白くなる?
これから基隆が面白くなるかも
そんな基隆ですが、今年(2020年)は国慶節(建国記念日)の晩餐会が行われました。

また本来台北との間に引かれることになっていたライトレールが、最新のニュースでは、またMRT規格にグレードアップすることになったそうです。

過去記事


基隆のこうしたイメージアップに大きく関係しているのが、現市長林右昌。

長年の国民党地盤を覆し、若干49歳の若さで現在市長の2期目を勤めています。報道によれば、次回台北市長選挙候補にもあげられています。

なんとか次回の県市幸福指数大調査で基隆の順位をががーんと上げて欲しいところです。(ちなみに2019年度は20県市のうち19位でした)


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基隆七堵駅
これまで台北からMRTが延伸してくることを祈っていた基隆ですが、台北の南港から基隆までMRTとは別のライトレール(基隆軽軌)が走ることになりました。

問題は、基隆は平地が少ないので、路線は既存の台湾鉄道(台鐵)とほぼ併走せざるをえないことです。

八堵-基隆間に至ってはレールを共有せざるを得ない状態です。このためこの区間について台鐵路線を廃止する声があがってきています。

現在多くの基隆市民が台鐵で台北に通勤しています。廃線になっても、軽軌に乗って八堵で台鐵に乗り換えればよいだけの話ですが、やはり以前より不便になることは否めません。

もう特急電車に邪魔されない ライトレールのメリット

基隆ライトレール路線図
軽軌導入には当然メリットもあります。

台北-基隆間を含む台湾東部を走る台鐵路線には、花蓮や台東行きの自強号や太魯閣(タラコ)号といった遠距離特急が多く走ります。

こうした特急は通勤で使用する各駅停車より優先されるため、通勤列車は往々にして、通過待ちを強いられます。

悲しいことに特急電車はよく遅れが発生するため、通勤電車は更に駅で待たされることになります。

軽軌を導入すれば台鐵とは別線路となるため、特急電車に影響されることはありません。しかも朝晩の増便が容易です。

また選挙の争点になるのか?基隆交通問題
台湾では2022年に市長選挙、2024年に総統、立法院選挙があります。新鋭の基隆市長林右昌(民進党)は、当然断固台鐵路線の廃止に反対しています。

次回選挙をにらみ、またこの交通問題が基隆市民には大きな政治的争点になりそうです。
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桃園空港から台北市内への移動は少し退屈

台湾の桃園空港から台北市内に伸びる鉄道(MRT空港線)がまた延期になりました(2016年3月末に開通予定でした)。現在のところ台北市内へのアクセスは、バスかタクシーといった車しかありません。


台北市内に向かうときの車窓は少し退屈なので、次回台湾に観光や出張に行くときは、是非あなたが乗っているその車、もしくは並走して走っている車を眺めてみてください。

今回は台湾を走る車について書いて見たいと思います。

1.座席シートが本革

台湾の車のほとんどがレザーシート

                 一度は乗ってみたい本革シート 台湾ならほとんどが本革
タクシーなどの一般乗用車に乗る機会があったら、是非注意して見てほしいのが車の座席のシート。実は台湾の乗用車の9割以上が本革のシート(ちなみに日本はファブリックが主流)なのです。

でもなぜか想像より少し硬く、合成レザーかと思ってしまいます。

2.台湾国内はトヨタが最強 輸入車も市場の3割強

台湾ではトヨタ、日産、三菱、マツダ、ホンダなど日系自動車メーカーも工場を構えて車の生産をしています。ただ街中でよく目にするのがやはりトヨタ。台湾のタクシーもトヨタのWISHかカローラ(アルティス)が非常に多いです。

街中ではベンツやBMWといった欧系の輸入車も案外見かけます。といってどう考えても一般庶民が手に入れられる代物ではありません。

金は無いけど見栄で乗っていると説明する台湾人もいました。そして彼らの事故も尋常ではありません。

台湾では高級車の事故も半端ない

                   台湾では高級車の事故りかたも半端ではない

一方日本からの輸入車も増えています。レクサスやRAV4などは台湾では生産していませんが、目にする機会は多いです。

円安の影響もあり日系輸入車の価格も以前より下がったからだと思われます。

台湾自動車市場における輸入車の割合は年々上昇し昨今ではもう30%を超えており、もしかすると台湾国産車が駆逐されるのは時間も問題かもしれません。

3.台湾の車は異常に高い           
台湾で新車の値段は実は日本より高いです。トヨタのヴイッツ(台湾ではYARIS)を例にとって比較してみます。

TOYOTAのヴイッツは台湾でも販売中

              TOYOTA ヴィッツは台湾でも販売してます(TOYOTAのHPより)
日本の公式サイトで出ているメーカー希望価格(最安グレード)は1,153,637円(税込)。
一方台湾の公式サイトでは55万台湾元(最安グレード)です。

これを単純に現在(2016年3月25日)の為替レート(1円=0.2911台湾元)で比較して見ると、台湾のYARIS(日本ではヴィッツ)が1,889,385円と異常に高く感じてしまいます。

台湾の車は仕様が異なるとか、エンジンなどが輸入だからとか、税金の問題とか理由はいろいろあると思いますが、それでも日台の物価を考えても割高感を感じずにいられません。

空港から台北市内まで小一時間程度かかりますが、退屈つぶしに車窓から台湾の車を見てみてください。                                                               

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全席指定の台湾の自強号
台湾の基隆に在住している僕は、台北にある会社の行き帰りに電車(台湾鉄道、以下略して台鉄)を利用しています。日本同様特急、急行、鈍行(各駅に止まる電車)の区別があり、大体自強号、莒光号、区間号がそれにあたるような感じです。

また乗る電車の種類によって購入する乗車券は異なりますし、鈍行以外は全席指定となっています。

ですが現在新竹から基隆、瑞芳までの間は悠遊カード(ゆうゆうカード)で乗車すれば、区間車の運賃で乗車が可能で、指定の席が空いていれば正規の乗車券を持った人が現れるまで座ることもできます。

自強号の車内。停車毎に誰か来ないか気になる
駅に停車するたび、誰か来ないか気になるわたし
小心者の僕は空いている席に座っていると、どうしても気持ちが落ち着きません。駅に停車するたびに誰か僕の席のところに来るのではないかとどきどきしてしまいます。

特に座っていたからといって怒られたりするわけではありません。普通に乗車券を見せられて「ここ私の席です」と促されるだけなのです。しかし僕はなんだか罪悪感いっぱいになり、席を譲った後には恥ずかしさにいたたまれなくなり、そそくさと違う車両に移ってしまいます。

しかしほかの台湾人は至って何事もないように席を本来座るべき人に譲っているので、僕は考えすぎなのかなと思ったりしていました。

指定座席をめぐって発生した暴行事件
台湾でもおばさんは強い
「席に座っていたからといってなぜ殴るのか?」と言う人にも原因があったようです
 
そんなとき、こうした座席をめぐる微妙なやり取りから台湾社会を揺るがす暴行事件がニュースで報道されるのを目にしました(2015年4月)。

これは簡単にいうと指定席のチケットを持った男性と既にそこに座っていた老女の間で起きたトラブルでした。

初期の報道では、指定席券をちらつかせ老女に暴力をふるってまで無理やり席を譲らせようとした男性が悪いといったトーン一色でした。老女も包帯を巻いた姿で報道陣の前でいかに理不尽な目にあったかなんともしおらしく滔々と語っていました。

フェイスブックでわかったその真相とは
各駅停車なら人の目も気にならない
各駅停車なら安心です(台湾の各駅停車の電車)

しかし当時現場に居合わせた他の乗客のフェイスブックの投稿で、事件は意外な方向に進展していきます。

実は老女が男性に暴力を振るわれたにはそれなりの事情があったのです。男性はいたって普通に指定席券を老女に見せて席を譲るよう促したのですが、老女は大きく反発。隣の車両に聞こえるくらい大声で「指定席を持っているくらいで何が偉い?」といった悪態をついたり、男性の身体をたたいたり、持っていた携帯電話をはたいて地面に落とし壊したりとやりたい放題。その老女の行動にたまりかねて男性が暴力をふるってしまったというのが真相のようでした。

この件を知って以来、座席を譲る際僕がいかに考えすぎだったかがよくわかりました。さすがにこの老女はやりすぎですが、もっと図太く生きていかなければと感じさせた事件でした。 
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台北にいるとガイドブックをもって道に迷っている外国人をよく見かけます。日本を筆頭に韓国や香港の人もお見受けします。

最近台北でもバックパッカーでも利用できる格安ホテルが急増、台湾を結ぶ格安航空券も出回っており、今後自由旅行はどんどん増え、道に迷う外国人も多々出現すると思われます。

同志、景山公園はどこだ?
僕も1990年代初頭、中国を歩き回るバックパッカーの端くれでした。
片手にぼろぼろになった地球の歩き方を片手に、へたくそな中国語を中国の地方出身者なんだと偽って中国人の群集に紛れ込んで旅を続けていました。

初めて北京を訪れたときです。景山公園近くでいきなり見知らぬおやじに近くから大声で尋ねられました。

同志、景山公園在哪兒 ? (同志 景山公園はどこだ?)

まさに当時学校で勉強していたテキストの例文のまんま。

しかもこの「同志」という社会主義国でかつて人の呼びかけに使われていた言葉は、改革開放がすすんでいた当時都市部ではほとんど使われることはなくなったと聞いていました。

そんな「同志」という言葉をリアルに聞くことができた僕は大興奮。

これが台北の228公園あたりで「同志(同性愛者同士の呼び方)」なんて呼びかけられると、また違った意味で興奮をするかもしれません。

氾濫する親切な台湾人のニュース
最近台湾に旅行にきた日本人が、旅行中に台湾人に親切に道を教えてもらったとか、旅行中の困難を助
けてもらったとかいった報道をよく目にします。

しかしこれは何も最近始まったわけではありません。1996年に初めて台湾に来たとき、僕はすでに親切な台湾人に道を教えてもらった経験があります。

道に迷っていると、くせのある日本語で「どうしたんですか?」なんて声をかけられました。

中国では日本語で話しかけられるとだまされる可能性が高いときいていたので、このときもきっぱり無視を決め込んでいました。

しかしあまりにしつこく日本語で声をかけられるので、ふと顔を向けたところ普通のおじいさんが心配そうに見ていました。

結局そのおじいさんにいろいろ親身に道をおしえていただきました。今考えればなんと失礼な僕でした。

日本人旅行者に道を尋ねられたらどうする?
最近梅雨空の台北の朝、あわただしく出勤中、はずれの路地で20代くらいの日本人男性に道を尋ねられました。

いきなり「Excuse me」ときたから、多分僕を台湾人と思っていたようです。男性はプリンターで印字した紙切れをもっていて、どうも台北駅西側にあるバスターミナルにいきたいようです。

らしい・・というのはなぜかというと、日本語で僕がその旨確認したのですが、なぜかその受け答えから僕を日本語ができる台湾人とまだ思い込んでいるようでした。

別に自分が日本人だと名乗る必要もなく、そのまま行き方を説明すればいいのですが、いかんせん、今いる場所からバスターミナルまでの道のりを説明するのが非常に難しいのです。

そのときは急いでいたので悠長に説明することもできません。とりあえず台北駅までの行き方だけお話しをして、台北駅についたらそこで他の人に聞いてください、とだけ答えて別れてしまいました。

今思えば迂闊でした。

これではこの僕を台湾人と勘違いしている日本人が「台湾人はそんなに親切ではない」と誤解するのではないか?

やはりこういった場合、はっきりと「僕、日本人ですけど・・・」と先に断りをいれておくか、台湾人で通すなら、せめて相手がわかろうとわかるまいと全ての行き方をひととおり教えるべきだった・・・。

会社への道を急ぎながら、そんな後悔をしておりました。あなたならどうしますか?


2回目の台湾旅行のお供に


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