台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Category: 台湾と日本人

コロナ対策で一躍注目を浴びている台湾。その台湾が誇るスーパー人材が、実はとある日本人にそっくりだという話が台湾や日本のネットで見受けられます。

衛生部長の陳時中
台湾で時の人になっている衛生部長の陳時中。一時は台湾における支持率が9割を超えていました。

この方は、コロナ対策の最高責任者で、台湾国内における感染者発生を今日までゼロに押さえ込んだすごい方です。

コロナが発生してから最近まで、ほぼ毎日コロナ会見に出席し自身がマイクを握って説明をしていました。

数日前からこの陳時中部長が、第二次大戦時の日本海軍の中将山口多聞に似ているという報道が流れています。



山口多聞中将はそこまで日本でも有名ではないので、すぐに思いつく人は少ないと思います。しかしこの記事にある写真をみればまあ納得。

台湾のスーパーIT大臣、唐鳳
この陳時中部長と同じくコロナ禍対策で脚光を浴びた台湾のIT大臣、唐鳳もまた日本の超有名アーティストにそっくりと言われています。


この方は、台湾でマスク供給システムを短期間で開発したりとITで台湾からコロナを守った人です。やはり天才はジャンルを問わず、雰囲気が似てくるものなのでしょうか?

台湾現副総統も日本のあの人にそっくり・・・・
2014年も当時の頼清徳台南市長(現副総統)が、日本の俳優大沢たかおに似ているというニュースが流れました。




いずれにせよ、台湾の時の人を日本人とくっつけるあたり、いまだ台湾における日本の影響の大きさを感じます。

中国語
撞臉 Zhuàng liǎn
意味:そっくりだ
例文:陳時中撞臉日本海軍中將
このエントリーをはてなブックマークに追加

台湾人と一緒にいるときは信号無視はできない?
故あって台湾人の同僚と日本にいたとき、赤信号の横断歩道を渡ろうとしてたしなめられたことがありました。

日本人は信号をよく守るのだろう、本当にお前は日本人か?

彼には赤信号のときは車が一台も走っていなくても日本人はその場に我慢強く立っているというイメージを持っているようです。

日本人が国ごとに固定したイメージを持つように、台湾人にも日本人に対する固定したイメージがあります。

台湾人の「日本に対する一般的なイメージ」には、「秩序」「正確」「親切」「洗練」「安全」「清潔」「高品質」などがあるようです。

信号無視をした僕はそのなかの「秩序」事項に反していたと思われます。

東京に詳しくないのはおかしい?
東京に詳しくないとおかしい?
東京に詳しくない日本人はおかしい?
台湾の友達と日本の観光名所について話をするとき、話題になるのはやはり東京。僕のお会いしたほとんどの台湾人が観光で東京に行っていました。日本に語学留学にきたことがある台湾人も、多くが東京の学校に行っています。

しかし東京にはほとんど縁がない生活をしていた岡山県育ちの僕には東京の私鉄やら地下鉄の話はまったくわかりません。

これから東京に観光に行く台湾人に観光地までの行き方を聞かれ、「わからない」と答えると不思議な顔をされ、妙に恥ずかしい気持ちになったこともあります。

日本人見学も観光目的に!?
そのうちあなたも台湾人の観光対象になるかも
そのうちあなたも台湾人の観光対象になるかもしれない
日本政府観光局(JNTO)によると、2014年日本を訪れた外国人観光客は1~11月で1218万人で、その中でも台湾人客が最も多く、261万人を突破してようです。去年の同時期に比べてなんと27.0%も増加しています。

古い記事(2013年)ですがネットで見つけた観光経済新聞の記事に台湾人の観光の目的の調査結果がでていました。

台湾人が訪日する目的とは?
台湾人が訪日して観光する目的とは?
日本の自然や風景を見て回る、日本食を楽しむ、都市で買い物や食事を楽しむといった目的で観光に来られる台湾人が多いようです。

ですが日本人そのものが台湾人を含む訪日外国人の観光の対象になってきていることにも気をつけたいものです。

台湾人に対しては事前に持っている良いイメージをもっと高めてもらえるように、そして日本人に悪意あるイメージをもった国々の方には、そのギャップに驚きをもっていただけるように。


2回目の台湾旅行のお供に


台湾(海外生活・情報) ブログランキングへ   

上のリンクをぷちっと押していただくと大変励みになります。 
にほんブログ村 トラコミュ 台湾 / 中華民国へ
台湾 / 中華民国
このエントリーをはてなブックマークに追加

1990年代アジアを放浪していたころ、僕が日本人だとわかると「トヨタはいい」「ソニーはすごい」「パナソニックは最高」といった日本の会社名で褒め称えていただけることが多かった印象があります。

でも今では多くの日系メーカーはアジアの新興企業に追い立てられ業績不振に陥り、また大統領自ら世界中に日本の悪口を言いまわっている国まで出てきて、世の中の移り変わりを強く感じます。

それにも関わらず一貫して日本に高い評価と好意を送ってくれる台湾と台湾人には頭が下がるばかりです。

台湾で暮らしていると、「日本」、とりわけ「日本人」を褒め称えてくれる台湾人によく出会います。「礼儀正しい」、「まじめ」、「勤勉」、「優秀」といった感じで、あまりの過大な評価に正直恥ずかしくなります。

その一方で同じ同胞として恥ずかしく感じる日本人に台湾でであうことが多々あります。

1. 桃園空港で逆切れ 逮捕された日本人たち
2014年6月桃園空港で手荷物検査を受けた日本人男性が、機内に持ち込もうとしたライターを指摘されて逆上し、女性職員を負傷させる事案が起きました。



また同空港では2013年8月に日本人男性が女性係官に向けて小指を立てて侮辱、女性係官が証拠確保のため携帯電話を取り出したところ、撮影を阻止するため、パスポートで女性係官のあごと携帯電話を叩いたという事案もあったようです。


彼らは日本国内でも同じようなことをしているのでしょうか?それとも台湾だからという見下した気持ちがどこかにあったからつい行動にでてしまったのでしょうか?

2.台湾は日本に統治してほしがっている?
台湾は日本に統治してほしがっている?
まだ日本が一番と信じてやまない人もちらほら
最近日本から台湾へ進出する企業がかなり増加し、僕自身台湾に関心をもつ日本の社長さんのお手伝いをする機会が何度かあります。

社長さんたちと一緒に台湾をまわっていると、よく非常に残念で独りよがりな発言を耳にします。

「台湾は日本に統治してほしがっている」、「日本が台湾を運営したらもっとうまくやるはずだ」なんてしたり顔で滔々と持論を語る方
 
「(自分トコの商品は)日本製なんだから絶対売れる」と豪語しておきながら「台湾での売り方は全部台湾側で考えろ、俺に聞くな」と売りつけることだけに精一杯な方 などなど。

今はもう大東亜共栄圏の時代でも「ジャパンアズナンバーワン」の時代でもありません。日本ではビジネスを成功されている方だとお見受けしますが、多分台湾ではかなり苦戦をするのではないかと思われます。

3.お金を払わない日本人
お金がないはずではないと思われるが・・
お金の問題は信用問題に発展します。
仕事柄、台湾の旅行会社の方と接することが多いのですが、最近日本人とのトラブルについて聞く機会がありました。その多くがお金を支払ってくれないというものです。

支払いを渋ったりすること自体情けない話ですが、さらに醜い事例もあるようです。

その日本人の偉い方は、購入した飛行機チケットについて4ヶ月にわたり支払いを拒んでいました。

その偉い方がこの件の窓口と指名した社員も再度の催促を全く意に介しておらず、またこの偉い方に取り次いでいるのかどうかも定かではありません。

その高額なチケット費用は旅行会社の台湾人窓口が自腹でいったん立替をしたため早急な解決が必要になりました。結局チケット費用の10分の1くらいのキャンセル料金だけの支払という窓口側の提示に、ようやく偉い方もしぶしぶお支払いをされたようです。

しかしこの台湾窓口の方は会社に「私的になにか客と取引している」と疑われ退職されたようです。

この偉い人の名刺を僕も持っていますが、意外にも「義理人情に厚い・・・」とか格好よく印字されていました。なんとも悲哀を感じます。

僕も今一度自分自身の行動を振り返ってみようと思いました。「日本人だと思って信じてたのに・・・」とか「なんだ、あの傲慢な日本人は・・・」とまわりの台湾人にいわれたくないですから。

2回目の台湾旅行のお供に


台湾(海外生活・情報) ブログランキングへ   

上のリンクをぷちっと押していただくと大変励みになります。 
にほんブログ村 トラコミュ 台湾 / 中華民国へ
台湾 / 中華民国
このエントリーをはてなブックマークに追加

「台湾は本当にバイクが多い」と台湾に初めてくる方によく言われます。

確かに台湾では通勤でバイクを使う人が非常に多いです。赤信号で停車した車の周りは、先を急ぐバイクがどんどんつめより、わずかな隙間を前へ前へと進んできます。

僕も日本からの車の運転免許証を台湾で切り替えて車を運転しているのですが、バイクが無謀に走ってくるのでどうしても運転が慎重になります。こんな状況だとどうしても日本の自動車教習所で学んだあの「かもしれない運転」モードにならざるをえません。

つまり飛び出してくるかもしれない、急にハンドルを切ってくるかもしれない、急ブレーキをかけるかもしれない・・といった超悲観的な視点から様々な可能性を考えて、十分に余裕を持った運転をするわけです。

台湾人の「かもしれない運転」とは?
今度は逆にバイクに乗る台湾人の心理を見てみます。

以前勤めていた会社で台北郊外に営業にいくとき、僕はたびたび技術者の台湾人R君のバイクの後ろに乗りました。正直何度も死ぬ思いをしました。

彼の運転は基本的にアクセル全開。雨が降ろうと路面に水溜りがあろうとお構いなし。

もっと怖いのが、前を走る車の隙間を見つけてどんどん追い越しをかけることです。バスが走るほんのわずかな隙間をフルスピードですり抜けるときは、目をつむって息子に最期のメッセージをテレパシーでおくったものです

車道の外側をすり抜けるだけではなく、場合によっては内側の車線から追い越しをかけるときもあります。

そんな彼の運転におののきながら感じたのは、台湾では同じ「かもしれない運転」でも、追い越しができる、まだ前に進める「かもしれない運転」なのではないかということです。

台湾人と日本人の「かもしれない」人生の違い
日本人と台湾人は似ているようでやはり違う
同じ「かもしれない人生」でも日本人と台湾人はとらえ方が異なる
こうした台湾と日本の「かもしれない運転」の考え方の違いは、生き方にも反映しているように感じます。

台湾ではサラリーマンより老闆(ラオバン)になる生き方、つまり独立して社長になる生き方が受けるようです。上は企業の社長から下は屋台のおやじまで、一国一城の主は台湾人の憧れです。

今でこそ日本も脱サラだのノマドだの言い始めていますが、基本はサラリーマンに甘んじるケースが多いです。

これを先の「かもしれない運転」に当てはまると、台湾人なら「独立してもっと金儲けができるかもしれない」生き方、日本人は独立なんかしてもうまくやっていけないかもしれない、失敗するかもしれない(からやめとこう)」生き方という感じでしょうか?

台湾で日本の安全運転を続けるとどうなるか?
台湾在住が非常に長い方から聞いた話によると、日本人は台湾で運転しない方がいいそうです。

その人の話によると、昔交通トラブルに巻き込まれたとある日本人ドライバーは、何度も何度も高額で納得のいかないお金を請求されて、耐えきれなくて日本へ逃げていったそうです。

そんなこともあり僕がハンドルを握る時は、ゆっくりと日本式かもしれない運転を心がけています。

しかし運転を交代で乗っている台湾人の嫁は当然「行けるかもしれない」運転で、正直横に座っているとちょっと怖いです。しかも僕が相変わらずの「かもしれない運転」に徹していると、「あなたはなぜそんなにとろとろ走るの?」なんて言われる始末。

さらには道に合流してくる車がたくさん強引に割り込んできて、まったく前に進めなくて困っていると横に座っていた嫁が我慢が出来なくなったのか僕が握るハンドルのクラクションを横からたくさん押し始めたりもしました。

日本の譲り合い精神を台湾人ドライバーやそして台湾の自分の身内にも理解してもらうことは難しいようです。

やはり交通に関しては日本スタンダードでいくとかえって安全を保てないどころか、目的地までもつかない「かもしれない」です。

2回目の台湾旅行のお供に


台湾(海外生活・情報) ブログランキングへ   

上のリンクをぷちっと押していただくと大変励みになります。 
にほんブログ村 トラコミュ 台湾 / 中華民国へ
台湾 / 中華民国
このエントリーをはてなブックマークに追加

なんと台湾のドラマに悪役日本人が
台湾に来てからというもののニュース以外あまりテレビには興味がないのですが、民視(民間全民電視公司FTV)の夜8時からの連続ドラマだけはよく見る機会があります。

台湾人の嫁や同居の嫁の母が好きでよく見るので、僕もちらちら見るうちにいつのまにか見入ってしまうようになったのです。

現在この時間枠では「風水世家」というドラマが放映されており、まもなく終末をむかえ内容も佳境にさしかかっております。

なぜか悪役の日本人が登場
民視風水世家に出てきた悪役日本人
そんな中このドラマに唐突に悪役日本人がでてきました。

ドラマの流れのなかで、なぜ日本人がでてくるか全くわかりません。

ちょうど尖閣諸島問題で東アジアが緊張しているところだけに、製作側のなんらかの意図が入っているのかと考えるのは深読みでしょうか?(ちなみに台湾も尖閣諸島の領有権を主張しています) 

台湾のドラマで描かれる日本人とは?
この悪役の役どころを説明するには少し長文になるのですがお付き合いください。
前の彼女に手を出す悪役日本人
逃げた前の彼女に手を出す悪役日本人
 悪役の日本人には彼女がいました。しかしその彼女によく暴力をふるい、さらにはよくクラブにいって酒をのみ女を漁るなど散々で、一度その彼女に逃げられます。

この彼女は前の彼氏が忘れられず、彼氏の妻のために代理出産をします。

しかし生まれた子供は実は日本人との間の子供だったのです。

そして親権をめぐって日本人と彼女VS好青年が裁判で争うことになります。
法廷で人に濡れ衣を着せる悪役日本人
他人に濡れ衣を着せる悪役日本人 
どうしても親権がほしい日本人は、なんと好青年を落としいれようとわなを仕掛け、好青年は傷害の罪で警察に捕まります。
結局悪事がばれて捕まる悪役日本人
やはり悪役日本人はいつもやられてしまう
しかし結局悪事がばれて日本人は捕まってしまう・・・・というものです。

奇想天外のストーリーが盛りだくさんの民視八時のドラマ
正直なんだ、このドラマは・・・なんてお思いかもしれません。

この枠のドラマはこんなことは当たり前。浮気、離婚、愛人はドラマが変わっても毎回出てきます。
 
「風水世家」の前のドラマでは、おじさんが怒りのあまり持っていたりんごを握りつぶしたり、青年が車にぶつかって漫画のように飛んでいったりと演出も意味不明なことがあり、日本のネットでも話題になったことがあります。
日本のネットでも話題になった演出
ドラマでこんな漫画のような演出は僕も初めて見ました
結局中国の抗日ドラマにでてくる日本人と同じ
この悪役ですが、女好き、すぐ暴力を振るう 酒のみ 悪知恵が回るなど、おおよそ20年前に僕が中国でよく見た抗日ドラマ(映画)にでてくる日本人と変わりありませんでした。

しかしこの台湾のドラマでは、貴様、馬鹿、馬鹿野郎 めしめし(ご飯)といった中国の抗日ドラマでは定番のフレーズを日本人が連呼することはありませんでした。

ただこの日本人が話す言葉はなぜか流暢な台湾語か中国語。

日本語を話すことはめったにありませんでした。多分視聴者を意識した台本のせいだと思われます。

台湾で活躍の増山裕紀さん がんばれ
次回作「龍飛鳳舞」でも日本人役がある模様
次回作にも日本人が引き続き登場

この悪役日本人(なぜか役名は李志豪)は、日本と台湾ハーフの増山裕紀さんという方が演じています。
 
増山さんは次回の新ドラマ「龍飛鳳舞」でまた日本人役を演じるようです。
 
次回作にも出演が決まった増山さんはどうも民視8時枠のレギュラーメンバーに昇格したのかもしれません。

増山さんがもっとまっとうな日本人役でご活躍することを祈ってやみません。


台湾で就職をお考えのあなたに


台湾(海外生活・情報) ブログランキングへ   

上のリンクをぷちっと押していただくと大変励みになります。 
にほんブログ村 トラコミュ 台湾 / 中華民国へ
台湾 / 中華民国
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ