1.「さっき説明したような感じで、残りもよろしく」が通じない
例えば1から10までの過程がある仕事を台湾の方に説明しようとします。1,2,3くらいまで説明して、時間の関係上「あとは同じように続けてやってください」と説明を省略してあとを任せます。その結果どうかというと「1,2,3」しかやっていないケースによく遭遇します。
なぜそこでやめてしまうのかを尋ねると、「そこまでしか聞いていない」というのです。
このとき僕は「1,2,3とくれば普通そのまま4,5,6・・・・とやるでしょう、普通は!」なんて思ったりしたものですが、よく考えればこれは独りよがりなのかもしれません。ここはやはり外国です。日本で働いたことが無い台湾人に日本の「あ・うん」を求めても土台無理な話です。
2.こっちの方がいいと思ったのでそうしました
先ほどの「1から10までの過程がある仕事」を例に例えると、今度は「1,2,3」だけではなく、「1,2,3,&,*,#,!・・・・・」と来て、出来上がったものは「?」というケースに遭遇したこともありました。
このケース、実は先ほどと違い「1から10まで」ひととおり説明をしていたのです。しかし当事者の台湾人にきくと、なんと「こうした方(自分の考え)が良いと思ったのでそうしました」なんて言われる始末。
僕が「1から10」とお願いするには諸事情もあるわけでして、独断で「?」という結果をもってこられても非常にまずいのです。
もしそういう意見があるのなら始める前に相談をしてくれれば、その方の考えも組み入れることもできたのに、これではまったく意味がありません。
3.結果オーライ
似た事例で、結果は期待した「10」にかなり近いようなのですが、途中経過が「1,2,3,4,^,&,#,10」という全くの我流が混入しているケースもありました。
なぜ我流でするの?なんて聞くと、最終成果物が期待されているものと差不多(ほとんど同じ)だからいいではないかとみなさん不満げです。
しかし例えば顧客から手順を指定されている場合、成果物同様、手順も差不多(ほとんど同じ)、いやいや同じでなければまずいんです。
差不多の成果物に問題があった場合、往々にして日本からその手順までさかのぼって聞かれることになります。成果物も問題あり、手順も指定した通りでもなければ、例え問題の所在がそこになくとも、日本の顧客からの信用は丸崩れです。
差不多の成果物に問題があった場合、往々にして日本からその手順までさかのぼって聞かれることになります。成果物も問題あり、手順も指定した通りでもなければ、例え問題の所在がそこになくとも、日本の顧客からの信用は丸崩れです。
「ばれないよ」「そんなに忠実にしなくても大丈夫だよ」なんて台湾の同僚にささやかれて、僕も彼らに流されてしまいそうになるのですが、なにかあると一番矢表にたってしまうのでそうは問屋がおろしません。
しかしそれでは全く仕事を前にすすめることはできません。日本側の求める成果と台湾のやり方をいかに結びつけるか、これが台湾で働く日本人に求められているポイントではないかと思います。
いくら素晴らしい技術や、語学力があっても、台湾人の同僚の助けがなければ仕事になりませんから。
いくら素晴らしい技術や、語学力があっても、台湾人の同僚の助けがなければ仕事になりませんから。
また逆にこうした日本人の感じるギャップを理解し、フォローできる台湾人こそ、台湾にゴマンといる「日本語ができる」他の求職者との差別化につながるのではないかと思ったりしています。
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