台北にいるとガイドブックをもって道に迷っている外国人をよく見かけます。日本を筆頭に韓国や香港の人もお見受けします。
最近台北でもバックパッカーでも利用できる格安ホテルが急増、台湾を結ぶ格安航空券も出回っており、今後自由旅行はどんどん増え、道に迷う外国人も多々出現すると思われます。
同志、景山公園はどこだ?
僕も1990年代初頭、中国を歩き回るバックパッカーの端くれでした。
片手にぼろぼろになった地球の歩き方を片手に、へたくそな中国語を中国の地方出身者なんだと偽って中国人の群集に紛れ込んで旅を続けていました。
同志、景山公園在哪兒 ? (同志 景山公園はどこだ?)
まさに当時学校で勉強していたテキストの例文のまんま。
しかもこの「同志」という社会主義国でかつて人の呼びかけに使われていた言葉は、改革開放がすすんでいた当時都市部ではほとんど使われることはなくなったと聞いていました。
そんな「同志」という言葉をリアルに聞くことができた僕は大興奮。
これが台北の228公園あたりで「同志(同性愛者同士の呼び方)」なんて呼びかけられると、また違った意味で興奮をするかもしれません。
氾濫する親切な台湾人のニュース
最近台湾に旅行にきた日本人が、旅行中に台湾人に親切に道を教えてもらったとか、旅行中の困難を助
けてもらったとかいった報道をよく目にします。しかしこれは何も最近始まったわけではありません。1996年に初めて台湾に来たとき、僕はすでに親切な台湾人に道を教えてもらった経験があります。
道に迷っていると、くせのある日本語で「どうしたんですか?」なんて声をかけられました。
中国では日本語で話しかけられるとだまされる可能性が高いときいていたので、このときもきっぱり無視を決め込んでいました。
しかしあまりにしつこく日本語で声をかけられるので、ふと顔を向けたところ普通のおじいさんが心配そうに見ていました。
結局そのおじいさんにいろいろ親身に道をおしえていただきました。今考えればなんと失礼な僕でした。
日本人旅行者に道を尋ねられたらどうする?
最近梅雨空の台北の朝、あわただしく出勤中、はずれの路地で20代くらいの日本人男性に道を尋ねられました。
いきなり「Excuse me」ときたから、多分僕を台湾人と思っていたようです。男性はプリンターで印字した紙切れをもっていて、どうも台北駅西側にあるバスターミナルにいきたいようです。
らしい・・というのはなぜかというと、日本語で僕がその旨確認したのですが、なぜかその受け答えから僕を日本語ができる台湾人とまだ思い込んでいるようでした。
別に自分が日本人だと名乗る必要もなく、そのまま行き方を説明すればいいのですが、いかんせん、今いる場所からバスターミナルまでの道のりを説明するのが非常に難しいのです。
そのときは急いでいたので悠長に説明することもできません。とりあえず台北駅までの行き方だけお話しをして、台北駅についたらそこで他の人に聞いてください、とだけ答えて別れてしまいました。
今思えば迂闊でした。
これではこの僕を台湾人と勘違いしている日本人が「台湾人はそんなに親切ではない」と誤解するのではないか?
やはりこういった場合、はっきりと「僕、日本人ですけど・・・」と先に断りをいれておくか、台湾人で通すなら、せめて相手がわかろうとわかるまいと全ての行き方をひととおり教えるべきだった・・・。
会社への道を急ぎながら、そんな後悔をしておりました。あなたならどうしますか?
2回目の台湾旅行のお供に
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