台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Tag:コロナ

関西空港検疫前の待機場所
1.5月2日正午前 関西空港到着、そして検疫
到着前から機内では、検疫に向けた書類にいくつか記載を求められました。

機内で配られた入国前の大切なお知らせ
                             機内で配られた入国前の大切なお知らせ(右側)
空港での検疫受入体制の都合のためだと思われますが、機内放送で、到着後1時間程度は機内で待機することになる旨伝えられました。

私もそれは覚悟していたのですが、なぜか10分も立たないうちに機外に出ることができるようになりました。

検疫ブースまでの道のりはそんなに遠くはありませんでした。搭乗ゲートの近くを通りましたが、ほとんど搭乗者らしき人は見受けられません。

検疫ブースに下りる階段の手前で、通路に等間隔に椅子が並べられ、いよいよ検疫の準備が始まります。

職員から書類を渡され、記載をしていきます。

検疫前に記載する書類
      検疫所からのお知らせ ここに帰国後のスケジュールの記載も求められる
検疫ブースの空き状況を待って、職員の指示で何人かずつ階下に誘導されていきます。検疫ブース付近は職員全員がほぼ完全武装をしており、緊張感が伝わってきます。

そして順番を待って、ひとりひとりPCR検査室に入れられ、検査を行います。鼻から綿棒を入れて検査を行うもので、5分もたたずに終了です。

2.あなたはどうやって帰宅しますか?

関空から岡山までの自動車ルート
        Googleマップによれば、関空→岡山は車で約3時間かかる
実は一番やっかいだったのは、PCR検査が終わってからでした。

検疫前に渡された書類には、今後のスケジュール、つまりどうやって家まで帰るかを記載することになっています。

国内への移動は、誰か迎えに来るか、自分でレンタカーで帰るか二択しかありません。

私の場合、いつ関西空港から出られるのか全く予想できなかったため、当日は空港、または指定のホテルに泊まり、翌日にレンタカーで岡山まで帰る段取りを考えてすでに予約をしていました。

関西空港から岡山まで、グーグルの予想では高速道路を乗り継いでも約4時間かかるといいます。

またコロナ禍の影響で、レンタカー店舗の営業時間が軒並み短縮しており、夜7時には岡山の支店は閉まってしまいます。当日にレンタカーに乗っても渋滞などトラブルが少しでも起これば、返却に間に合わなくなります。

しかし意外にも検査が早く終了(午後2時前)し、検査結果が出ないうちから空港から出ても良いことがわかりました。ですが、今更仕方がないので、計画とおり指定のホテルに宿泊することにしました。

以前に成田空港は帰国者が多くてホテルが足りず、空港内で夜を明かした人が多くいたというニュースを見ていました。

しかしもう帰国のピークも過ぎ、また今は関空は週に1日程度しか国際便が来ないこともあり、空港に泊まらなければならないということはありませんでした。

3.ホテルへ

隔離場所に移動するバスの中
       ホテルへ向かうバスは感染予防のためか目張りまではいってます。
ホテルに宿泊せざるを得ない人は、検疫終了後入国審査前の状態で別のエリアに集められます。この後団体行動でホテルまで誘導するためです。

結局数少ないその日の便で帰国した人で、ホテルに宿泊する人が全員そろうまでおおよそ1時間30分程度待ちました。

5-6人足らずのメンバーがそろうのになぜそんなに時間がかかったのか?

理由の一つに、高齢の方の多くが「国内移動はできない」ことを理解できていなかったことがあげられます。

多くが電車で帰ることができると思い込んでおり、迎えの手配ができておらず大慌ての状況でした。

メンバーがそろった上で、みんな一緒に入国審査ゲートを通り、出口へ向かいます。当然ロビーはガラガラでほとんど誰もいません。

我々は係員の誘導のもと、自衛隊が手配したバスまで歩いていきます。

このバスがまた過剰にウイルス対策をしているようで、車の下の荷物置き場からしっかりビニールが敷かれています。

車内に入るとこれまたびっくり。シートというシートはすべてビニールで覆われ、窓は全面目張りです。武漢から帰国した方々が国内ホテルに移動したときと全く同じようです。
シートはすべてビニール
         バスのシートはビニール張り
行き先のホテルは同じ空港島内にある「ホテル日航関西空港」ですが、バスが動き出してから到着まで約20分程度かかりました。歩いて5分くらいのところのはずですが、ぐるぐる回っていた印象です(目張りが張っているのでどういうルートを通ったのかはよくわかりません)。

不安は続きます。

(その3 ホテルそして岡山へ に続く)

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コロナ禍の桃園空港チェックイン
            コロナ禍の桃園空港チェックイン風景(2020.5.2撮影)
家族に抜き差しならぬ緊急事態が発生し、このコロナ渦の中、台湾から日本岡山県の実家に戻ることになりました。多くの人が飛行機での往来を控える中、飛行機、空港、検疫、日本国内の移動など入手できる情報は非常に限られており、大変不安な帰国の日々を過ごしました。

現在日本でもコロナの影響は次第に緩和されつつあり、今後の日本への帰国は私の経験よりも改善されると思われます。

それでも、今後私のように緊急で日本に帰国するような方の手助けになればと思い、この記事を作りました。参考になれば幸いです。

1.チケットを取るまで
コロナ禍ではチケットの予約もままならない
 コロナ禍では台湾でも飛行機チケットの予約もままならない

帰国に際し、まずネックとなったのが飛行機の予約でした。普段であれば日本ー台湾間には毎日数多くのフライトがありますが、このコロナ渦の中、どんどんフライトがキャンセルになってしまいました。

そもそも岡山には格安航空のタイガーエアが定期便で台湾との間を毎日飛んでおり、帰ろうと思えばすぐに予約して帰ることができると甘く考えていました。

ところが、タイガーエアどころか普通の航空会社も3月ころから軒並み欠航などスケジュールが変更され、私に残されたルートは桃園→関西空港しかありませんでした。

そこで、私は5月2日発エバー航空(長栄)BR132に予約をいれました。予約は航空会社のホームページから行いましたが、フライトがいつあるのかといった案内が全くなく、日付を一日ずつ入力して確認しなければなりませんでした。

搭乗者が限られているせいか、フライト料金はやはり高額でした。

2.台湾出国(2020年5月2日AM8:30)
フェイスシールドで空港に着いた筆者
             
フェイスシールド姿で桃園空港に入った筆者

妻に車で送られて朝6時過ぎに台北国際空港(桃園空港)に着きました。想像通り、空港内には搭乗する人は普段よりかなり少なかったです。どちらかというと空港職員の方が目に付きました。

気になるのは皆さんの服装。

私は嫁が近所の伝統市場で売っていたフェイスシールドを装着して空港に入りました。

しかし意外にも空港職員も含めて、そこまでの準備をしている人はほとんどいません。マスクだけの方が多い中、唯一私より重装備だったのはこのヒト。
重装備でチェックインする男性
  桃園空港でコロナ対策が1番すごかった男性(2020.5.2撮影)

その後出国手続きを経て搭乗ゲートまで進みました。

チェックイン時に聞いた話ではBR132に搭乗する人はたった14名。搭乗者には数人の日本人ビジネスマンも混じっていました。

やはり人数が少ないせいか、座席はあるエリアに集められており、いくらか間隔をあけて座るようになっていました。

スチュワーデスの服装は写真の通り。機内ではほとんどサービスはありません。

コロナ禍のエバー機内
         スチュワーデスも完全コロナ対策装備(写真左上)        

そして出てきた機内食は・・・・。

コロナ禍の機内食の入った袋
                                         コロナ禍で配られた機内食

コロナ禍の機内食
                                                   中身はこんな感じ


飛行機は定刻より少し早く関西国際空港に向けて着陸を始めました。
(その2 関西空港の検疫 に続く)

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