台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Tag:中国語

台湾であなたの名前は正しく伝わっていますか?

私の日本の友達から聞いた話です。仮に友達の名前を高倉健(たかくらけん)さんとします。この高倉さんは自分のスマホが故障したようで、台北にあるHTCのサービスカウンターに行きました。

入り口で受付のスタッフから名前を聞かれ「高倉健(中国語でガォツァンチィェン)」と言ったのですが、通じないようなので、指定された名前欄に漢字で自分の名前を書いたのです。

ところが待てども一向に名前が呼ばれません。ついに痺れをきらせた高倉さんは受付のスタッフに声をかけました。

すると実はかなり前に順番が回ってきていたのです。名前を呼んでも返事が無いので飛ばされたとのことでした。ずっと耳をすまして聞いていたので聞きわすれはないはずと訝しげに感じた高倉さんなのですが、スタッフの説明を聞いていてふと原因がわかったのです。

このスタッフ、実は高倉さんの苗字を「高」と思っていたらしく、ずっと「高先生、高先生」と呼んでいたのです。どおりで高倉さんも気づかなかったようです。

台湾で生活をしていると、自分の名前くらいは必然的に中国語読みで覚えてくるものです。しかし台湾人に正しく自分の名前を伝え、しかも間違いなく呼んでもらうのは難しいと感じます。

発音の問題も大きいのですが、上記のように日本の姓は台湾にはないものが多く、しかも姓に漢字が2文字というのもあまりピンとこないようで、苗字の読み間違いも多いです(実際には台湾にも漢字2文字の苗字はあります)。

すんなり問題なく呼んでもらうにはどうすればよいのでしょうか?

僕は始め、台湾人の嫁の姓である林(りん)で通していましたが、台湾には林(りん)さんが非常に多いのでそれもまたややこしい。

そこで最近は中国語が全くできないふりをして、日本人であることをアピールすることにしました。これですとスタッフもどんなに忙しくても絶対僕のことは忘れません。

ただし以前この方法を試したとき、こそっとスタッフが持っているお客様順番リストをのぞくと、名前欄にはしっかり「日本人」と書かれていましたが・・・・

スターバックスやレストランなど、台湾であなたはどうやって名前を伝えていますか? 
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中国語の入力は至難の業

台湾で仕事をしているとやはり中国語を使う機会がでてきます。話すほうだけなら通訳にお願いしたり、いっそ日本語で押し通すことも可能かもしれません。

しかしメールや文章作成だと全文は無理にしても、固有名称(会社名・名前)など一部中国語を実際にPCのキーボードで打つ必要がでてきます。

例えば「株式会社」を意味する 「股份有限公司」。

漢字で見るとたった6文字ですが、これを実際にPCのキーボードで打とうとすると結構至難の業なのです。まず日本語読みで「また・ふん・ゆうげん・こうし」と読み替えて変換キーを押します。しかし一発で変換できることはありえません。しかもさらに問題なのは「股(ふん)」の部分。

変換キーで「服装経理」に
日本語ではほとんど使われていない漢字のようで、変換キーでは出てきません。やむなくIMEパッドで手書きで探すはめになります。これが急ぎだと結構大変な作業になります。

僕の失敗談ですが、急ぎでメールをだすとき、副総経理(副社長)と打つべきところ、変換を誤り服装経理としてしまったことがありました。実際「ふくそうけいり」で変換しても副総経理はでてこないのです。

方法として中国語ピンインで文字を打つことがベターだと思われます。しかし中国語ができないヒトには難しい話

辞書登録で一発変換
そこで私がやっているのはよく使う中国語はすべて辞書登録するという方法。
にーはお 你好
ふくそうけいり 副總經理
らおばん 老闆
またふぇんこんす 股份有限公司
とうじちょう 董事長
など
無論「またふぇん」だけで股份有限公司と登録しておけば文字を打つスピードも早くなります。

他にいいアイデアがあれば教えてください。 
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先日Google翻訳(Google Translate)のアプリがアップデートして、会話モード機能が日本語でも使えるようになりました。

2011年初めに英語とスペイン語で会話モード機能を導入され、このたび日本語をはじめフランス語、ドイツ語、イタリア語、チェコ語、オランダ語、ポーランド語、ロシア語、トルコ語、ブラジルポルトガル語、韓国語、中国語(北京語)の12言語に拡充されました。

海外で利用する基本的なシーンといえば、食事、買い物、移動、宿泊。それぞれのシーンでこのアプリを台湾で使う状況を考えてみました。
 
食事の注文
台湾でも一般的なレストランに入ると、まずはご注文。ここでアプリの登場となります。しかし料理名を読もうにも漢字のメニューを中国語読みしなければ当然このアプリは使えません。ただ「これはどんな料理ですか?」といった切り口からならば会話モードが利用できそう。

しかし繁盛している店で利用しようものなら、ぐずぐずしているとすぐに片言の日本語で応答されてしまうので、せっかくの目論見もご破算になってしまう可能性が高いと思われます。

食事の支払
あくまで混んでいなければの前提ですが、支払いだけに注文時よりは店員がアプリの会話モードに応答してくれる可能性は高そうだと思われます。ただ目の前にキャッシャーがあり値段が表示されるのであればわざわざアプリを取り出すこともないでしょう。

ただカードやらクーポンやらの話をするのであれば多少アプリを使う余地はあるかもしれません。しかし、多分アプリを取り出す前に店員から日本語か英語で「ok」だの「大丈夫」だのいったフレーズが即座にかえってくるでしょう。

あまりに行動パターンが限定的で、支払など特に重要なところでは店側もしっかり受け答えはできる体制は整っていますから、あえてこんなアプリなぞ出そうものなら問題解決どころか、トラブル発生になりかねないのではないでしょうか?

ショッピング
観光ならばお土産の購入時に使いたいところ。ただ残念ながらおおよそ日本人がお土産を買うところはみなさん日本語が非常に達者。たとえアプリをとりだしても会話はすべて日本語ベースに、そして店員の巧みなセールスベースに乗せられることはおおよそ間違いありません。

夫婦でゆったりした雰囲気でやっているお茶屋さんなどでは、案外アプリのやりとりに応じてくれるかもしれません。

ただ団体でこられている場合、客の入れ替わりの激しいお店では時間的な問題からアプリを取り出して話をしようとすることにためらいを感じるかもしれません。まわりもあまり歓迎はしないでしょう。

タクシー
行き先を告げるのにこのアプリは使えるか?地名など固有名詞がやはり日本語読みに対応していないのでこれも無理でしょう。このアプリを使ったやり取りよりも、グーグルマップを見せたほうが多分30倍は話が早いでしょう。
 
バス
そのバスが果たして、自分が行こうとしている目的地に向かうかが一番気になるところ。ただ公共バスだけに運転手にこのアプリで聞こうにも、バスの運行をしばらく妨げる勇気がなければ難しいかもしれません。
 
一番いいのはバスに乗る前に、バス停でまわりの台湾人にアプリで話しかけることです。

地名がネックなので実際にテキストで書くか、グーグルマップで見せたほうが10倍くらい早いかもしれません。ただ道を聞くのをきっかけに会話がはずみ、このアプリの出番がでてくるかもしれません。 

 MRT・鉄道
駅員は親切に応答してくれるでしょう。混雑時でなければアプリの会話に応じてくれる可能性は高いかもしれません。ただ重要交通ポイントであれば日本語ができる方に出会う可能性があり、アプリの出番がなくなるかもしれません。

宿泊施設では?
一般のホテルでは片言以上の日本語を話す台湾人スタッフが多くフロントに配置されています。日本語が通じなさそうな一般従業員の方とアプリで話そうとしても、アプリを取り出そうともたつく間に多分フロントにヘルプを求められると思われます。

さああなたも台湾人と雑談を
台湾は歴史的経緯や日本文化の浸透度から日本語を学ぶ方も多く、観光客が訪問するところであればおおよそ言葉には不自由することはないでしょう。ですから観光でこのアプリにすがることはあまりありえないと思えます。

ただあえていうならば「台湾人との会話を楽しむ」シーンであれば十二分にこのアプリは使えるかと思われます。

店の従業員と雑談をするなど、会話の中身が特に一言一句重要な性格を帯びず、時間を気にしないのであれば、これほど友好を深めるアプリはありません。

ましてや日本の一般的な生活習慣とあまり差がないだけに、会話の中であまり誤解が生じることもないかと思われます。

あなたも試してみてはどうでしょう?
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大学時代をあわせると中国語学習歴は10年くらいになろうとしていますが、正直あまり上手ではありません。それでも学生時代は、授業についていくための予習は欠かさず、中国語辞書をつぶすくらい使い込みました。

しかし学業不振で、もう大学を辞めようとまで思い込むようになりました。そこで最後に中国を見て辞めてやろうと単身、神戸から鑑真号なる旅客フェリーに乗り込み上海へ渡りました。

そこでみた中国は、まだ90年当初で改革開放のもといろいろなところで工事がすすみ、道路は舗装中、建設ラッシュでなにやら活気があったのを覚えています。

旅行中、中国人とは毎日がバトルの連続。
何を言っても帰ってる返事は「没有(ない)」、道端で物売りがまとわり、思わず自分自身連発する「不要(いらない)」。

 中国では「没有」と「不要」だけで会話が成り立つではないかというくらい、この2つの単語が頻繁に使われていたのを記憶しています。

そして教科書によく掲載されている「您貴姓?(お名前は?)」とか「請問(お尋ねしますが)」といった会話は全く出くわさないのです。

「我要臉,你不要臉(この恥知らず・・・)」
「国際標準2百5(バカ の類)」

こういった言葉を覚えだすことで、僕の萎えつつあった中国語に対する興味が復活し、現在その延長で台湾にまで滞在をしています。
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