台湾の労働保険に家族死亡給付がある
台湾にも日本同様、労働保険(台湾では労工保険)があります。従業員5人以上の会社では全員強制加入です。外国人も同様です。

今回父を亡くした際、この労工保険に「家族死亡給付」があることを知りました。

受給の詳細は下記の通り(2020年8月現在)
1.被保険者の父母、配偶者又は子供が死亡した場合
2.給付額:家族が亡くなった月から数えて半年の被保険者の平均給与
(1)父母または配偶者が死亡:3ヶ月
(2)12歳以上の子供が死亡:2.5ヶ月
(3)12歳未満の子供が死亡:1.5ヶ月

台湾で働いている方で同様な境遇にあった方は、是非私の申請までの状況をご参考ください。

1.会社の人事部にて
事前に人事部に「家族死亡給付」申請をする旨伝え、最新の情報(必要書類など)を確認してもらってください。あわせて申請の用紙も取り寄せも依頼してください。

私の場合
1.「戸籍謄本」とその中国語訳(共に要認証)
2.「死亡診断書」とその中国語訳(共に要認証)
3.居留書のコピー
4.給付金を入金する銀行通帳コピー
をそろえるよう言われました。

2.日本で必要な手続き
まず故人の「死亡診断書」と故人との関係がわかる「戸籍謄本」を入手するところから始めます。

死亡診断書はコピーでも構いません。入手後、それら書類とそのコピーを1部ずつつけて、最寄の日本の台湾出先機関に認証をもらいます。

実家は岡山県なので、私は台北駐大阪経済文化弁事処でお願いしました。各弁事処には管轄があるので、事前によく確認をしてください。

手続きは郵送でも対応していただけます。もちろん電話等で先方に事前了承をもらう必要があると思います。ホームページはこちら。

私は現金書留で書類と費用を一緒に送付しました。返信は先方が着払いで送ってきます。

3.台湾で必要な手続き
台湾では「戸籍謄本」と「死亡診断書」の中国語訳に公証人認証をしてもらうことが必要です。翻訳はプロに依頼してもいいのですが、私は台湾人の嫁にお願いしました。

公証人は日本語がわかる人を探す必要があります。役に立ったサイトは以下の通り。サイト内検索で”日文”と入れると早く見つかります。


まず公証人に連絡をいれ、翻訳文と「戸籍謄本」「死亡診断書」の原本をSCANしてメールします。内容を先に見てもらい、修正が必要か確認してもらいます。

そしてOKになった翻訳文及び各原本と居留書をもって公証人を訪問します。即日交付が可能です。

以上が私の経験ですが、お役に立てば幸いです。