先日週末に、台湾基隆近くのコミュニティ主催のバス小旅行に参加しました。台中、南投、日月潭を回るコースです。天気も晴れて気持ちのよい旅でした。しかしバスの中、および道中でこれでもかというくらいお土産の売込みを受けました。

1.バスの中で 「お土産屋の売り込みタイム」
台湾北部から中南部へバスで移動しようと思うとやはり3,4時間はかかります。当日は渋滞やらバスの故障やらでスケジュールは押し気味。バスの中は出発の朝6時過ぎからえんえんとおばさんおじさんのカラオケ絶叫大会で眠るに眠れず。IMAG0401
 
しかしあるパーキングエリアを出発したとき、いつものカラオケが始まらず、急にバスの前のほうがさわがしくなりました。「お土産屋の売り込みタイム」の始まりです。

まずは学生による乾物類の売り込み。大きい旅行バック一杯に商品を積み込んでバスの中をいったりきたり。百戦錬磨の車内のおばさんにしっかりねぎられたり、全然相手にされなかったりで、浮かない顔で近くの停車場で下車。

2.エンターテイメントで
昼前ようやくスケジュールのひとつ「南集集特技村」へ到着。ここはジープやバイクでおじさんがアクロバットを披露するエンターテイメントショー。

1時間弱のショータイムなのですが、実際演じているのは残念ながら30分くらい。あとはなにかというと・・・お土産の売り込み。

障害を持たれたここの娘さんがここまで元気になったとかなんとかで、しまいには歌まで歌い始め、その間に会場のスタッフが総出でお茶屋やピーナッツを客席に売りにくる。周りをみているとお土産は本当に大盛況で売れまくっている。先ほどの学生の売込みとはさすがに違う。
 
3.またバスの中で
乗り込んできたのは薬の関係の方。年齢60過ぎのおじさん。体に塗りつけると筋肉痛などが消えるというクリームから売り込み開始。バスのカラオケの映像が流れていた車内のテレビモニターはいつのまにかすべてこのおじさんの店のCMに切り替わっていた。

おじさんは車内の客ひとりひとりの背中にこのクリームを塗りつけて効き目をアピール。子供が食べても安全とみんなの前でクリームを大きい口でぱくりといったパフォーマンスも。

ただ、旅の後半で皆さんお疲れがたまっているようで反応がかなり薄い。とりだした湿布薬を大幅ディスカウントで呼びかけるも、車内のおばさんはまもなくつく台中の風景に目を奪われ、おじさんは1人悪戦苦闘。気づけばいつのまにかフェイドアウトされていました。

4.お土産屋
もちろんバスは何度も何度もこれでもかといわんばかりにお土産やをめぐる。自分の参加したバスだけでなく、台湾中部、南部をめぐるバスが入れ替わり立ちかわりお土産やにバスを停めては客を下車させている。それにして台湾の方、なんでそんなに食い物を買うのか?

5.おわりに
売り方に工夫があればよく売れるのだなと少し勉強になりました。こうした売り込みも一種のショーだなと感じます。芸人は舞台でいかに笑わせるかですが、こうした売り込みは舞台でいかに買わせるかという違いだけです。観光地の景色よりもこうした売り込みのほうが強烈に印象に残った小旅行でした。