台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Tag:台湾人

台湾では日本の「あ・うん」は通じない
台湾に住む日本人が感じる台湾人とのコミュニケーションギャップについて、私なりに感じたことを書いてみます(ただしこれが全ての台湾人にあてはまるわけではありません)。

1.「さっき説明したような感じで、残りもよろしく」が通じない
例えば1から10までの過程がある仕事を台湾の方に説明しようとします。1,2,3くらいまで説明して、時間の関係上「あとは同じように続けてやってください」と説明を省略してあとを任せます。その結果どうかというと「1,2,3」しかやっていないケースによく遭遇します。

なぜそこでやめてしまうのかを尋ねると、「そこまでしか聞いていない」というのです。

このとき僕は「1,2,3とくれば普通そのまま4,5,6・・・・とやるでしょう、普通は!」なんて思ったりしたものですが、よく考えればこれは独りよがりなのかもしれません。ここはやはり外国です。日本で働いたことが無い台湾人に日本の「あ・うん」を求めても土台無理な話です。

2.こっちの方がいいと思ったのでそうしました
ここは台湾、怒っても仕方が無い先ほどの「1から10までの過程がある仕事」を例に例えると、今度は「1,2,3」だけではなく、「1,2,3,&,*,#,!・・・・・」と来て、出来上がったものは「?」というケースに遭遇したこともありました。

このケース、実は先ほどと違い「1から10まで」ひととおり説明をしていたのです。しかし当事者の台湾人にきくと、なんと「こうした方(自分の考え)が良いと思ったのでそうしました」なんて言われる始末。

僕が「1から10」とお願いするには諸事情もあるわけでして、独断で「?」という結果をもってこられても非常にまずいのです。

もしそういう意見があるのなら始める前に相談をしてくれれば、その方の考えも組み入れることもできたのに、これではまったく意味がありません。

3.結果オーライ
似た事例で、結果は期待した「10」にかなり近いようなのですが、途中経過が「1,2,3,4,^,&,#,10」という全くの我流が混入しているケースもありました。

なぜ我流でするの?なんて聞くと、最終成果物が期待されているものと差不多(ほとんど同じ)だからいいではないかとみなさん不満げです。

しかし例えば顧客から手順を指定されている場合、成果物同様、手順も差不多(ほとんど同じ)、いやいや同じでなければまずいんです。

差不多の成果物に問題があった場合、往々にして日本からその手順までさかのぼって聞かれることになります。成果物も問題あり、手順も指定した通りでもなければ、例え問題の所在がそこになくとも、日本の顧客からの信用は丸崩れです。

「ばれないよ」「そんなに忠実にしなくても大丈夫だよ」なんて台湾の同僚にささやかれて、僕も彼らに流されてしまいそうになるのですが、なにかあると一番矢表にたってしまうのでそうは問屋がおろしません。

台湾就職で求められることとは
頑張れ台湾就職
台湾で仕事をするにあっては、当然台湾の流儀を守らなければなりません。しかし僕も台湾に来たころは日本のやり方と違うことで戸惑ってしまい、腹が立つことも多かったです。

しかしそれでは全く仕事を前にすすめることはできません。日本側の求める成果と台湾のやり方をいかに結びつけるか、これが台湾で働く日本人に求められているポイントではないかと思います。

いくら素晴らしい技術や、語学力があっても、台湾人の同僚の助けがなければ仕事になりませんから。 

また逆にこうした日本人の感じるギャップを理解し、フォローできる台湾人こそ、台湾にゴマンといる「日本語ができる」他の求職者との差別化につながるのではないかと思ったりしています。

台湾で働こうかとお考えのあなたに


台湾(海外生活・情報) ブログランキングへ
このエントリーをはてなブックマークに追加

朝から快晴の台北台湾で働き始めて一番最初に驚いたのは、台湾人の同僚の多くが社内で朝ごはんを食べることでした。

日本にいる頃もそんなヒトはいましたがほんのわずか。基本的にはみんな家で食べるかもしくは外で食べてくるのが普通だった気がします。

台湾は朝からたくさん朝食を売る店がならび、多くのサラリーパーソン(上班族)が列にならんでいます。サンドイッチ、パンといった洋風なものから蛋餅やお粥、麺線といった台湾チックなもの、そして台湾風おにぎりまであります。値段も手ごろなので、家でわざわざ作る手間を考えると、外で買った方がよいのかもしれません。
朝食を求めて列に並ぶ風景(台北駅前近く)

台湾人は朝の歯磨きをどうしているのか?
ここでいつも僕が考えるのが朝の歯磨きの問題です。家で朝ごはんを食べるなら歯磨きをしてから出勤します。しかし朝ごはんを会社で食べるなら、朝は歯磨きをどうするのでしょう?

当然会社で歯ブラシをすればいいのですが、そんな時間は台湾人にはなさそうです。みんな就業時間ぎりぎりに会社に来て、朝ごはんを食べながら仕事をはじめているからです。となると台湾人は実質歯磨きは一日1回になのでしょうか?

通勤に1時間は異常?
僕は台北の東、基隆市内から1時間以上かけて台北市内に出勤しています。台湾人にこの話をすると多くの人が軽く驚きます。

僕が聞く限り、台北市内に出勤する多くの台湾人は通勤時間が1時間以内です。そして朝のラッシュ時は道にミニバイクがあふれています。

そんなに近いところに住んでいるのなら、もっと時間に余裕をもっていけばいいのにと思うのですが、みんなぎりぎり。だからバイクの事故もちらほら見受けられます。

台湾では多くの家庭が、夫婦共稼ぎをしなければ生活していくのも一苦労。このため、日本のように朝から奥さんに味噌汁を作ってもらうには、もっと自身の稼ぎを増やさなければ夢のまた夢。今日もバイクでみなさん元気に出勤です。


是非あなたも楽しい台湾旅行を
このエントリーをはてなブックマークに追加

台湾では日本観光熱が相変わらず高いです。やはり最も人気のあるのは、東京を中心とする関東エリア、大阪などの関西エリア、そして北海道など定番エリア。
2010訪日外客訪問地調査JNTO
 
我が岡山県はどうかというと、 2011年度の台湾人訪日旅行客数99万4,000人(日本政府観光局平成24年1月20日ニュースリリースより)中、岡山県で宿泊に来た台湾人は6,038人、わずか0.6%。 

岡山県がこうした観光マンモスエリアに立ち向かおうとしてもそれは土台無理。知名度、観光コンテンツ、施設、交通の便、どれをとっても、岡山県が追いつこうと頑張っても財政難にあえぐ県ができる訳はありません。

すると岡山県が採る道は、
1)ついでにきてもらう 観光マンモスエリアのおこぼれ作戦
2)岡山にしかない ニッチ戦略
のどちらしかないと思われます。

観光マンモスエリアのおこぼれをもらう方法でいえば、例えば岡山空港を出入国ポイントにした関西周遊ツアーもありかと思います。ただ、まだ岡山台湾にチャーター便しか飛ばない現状では、あまり台湾人観光客を増やす劇的な方法ではないようです。さらに現状では関西方面や広島などからついでにきてもらうにしても、時間的な制約からどうしても岡山倉敷止まりで、なかなか県北まで足は運べないと思われます。

となるとどうしても岡山にじっくり、そしてわざわざ来てもらうには、岡山にしかないコンテンツを充実させる必要があります。岡山県が台湾人に誇る他の都道府県にはないニッチなものはなんなのでしょう?
 
風景モノ
・岡山城、後楽園、倉敷美観地区
・瀬戸内海
・県北の温泉
 
季節モノ
・後楽園などのお花見
・日本三大奇祭のひとつ西大寺会陽
 
物産モノ
・ぶどうや桃などのフルーツ

歴史モノ
・吉備路の歴史
・桃太郎
・横溝正史のミステリ
・宮本武蔵
・岩井志麻子の短編小説『ぼっけえ、きょうてえ』

その他
・県庁所在地における降水量1mm未満の日数が全国最多
・元台湾総統李登輝も治療にきた倉敷中央病院

さあこれを今度はどうやって台湾人にみせるかが問題です。岡山城単体だけでは当然大阪城に負けてしまいます。フルーツ勝負でもわざわざぶどうを食べに岡山まで来るとは考えにくいです。続きは次回。
このエントリーをはてなブックマークに追加

9月7日に出た日本政府観光局の観光統計によると、7月の日本人出国者数159万人(前年比+8.8%)、訪日客数84万人(50.5%増)だそうです(推計値)。とくに外国人の入国が大きく伸びています。(下の図上段が日本への入国者数、下段が海外への日本人出国者数)
 
訪日外国人統計(総数)

日本人出国統計(総数)

台湾への日本人出国
台湾への日本人入国者数は7月は101,333人(前年比7.8%増)で若干伸びていますが、先月(108,434人)よりも少し減っている模様。アジアの他の地域も減少しているのであまり気にしなくてもいいかもしれません。2012年7月の日本人出国者数における台湾行きの旅行者数の割合は約6%。
 
アジア4地域日本人受入者数201207

台湾からの入国者数
2012年7月の台湾人の入国者数は159,300人(前年比40.4%増)で相変わらず高い伸び率です。今年1月から延べ人数でみても、849,300人(前年比+58.0%)と大きく増加しています。
アジア4地域の訪日外国人の状況
ちなみに2012年7月の全訪日客数に占める台湾人の割合は 約19%。

他の地域、韓国、中国も軒並み増加をしていますが現在の国際環境を考えると、今後の伸びは楽観しできにくいと考えられます。となるとやはり台湾人観光客対策は重要になってくるかと思われます。
このエントリーをはてなブックマークに追加

当然のことながら、現在台湾のどの会社もすでにPC環境が整えられ、仕事の手段としてメールが当たり前のように使われています。

またこれも当然のことですが、台湾でも仕事に専念しないPC通の方が職場を跋扈しています。多くの台湾の会社のPCのセキュリティを見たり聞いたりする限り、本当に無法地帯だなと感じざるをえません。

業務中なのにネットサーフィンに忙しい台湾人
台湾ではソーシャルネットワークを利用する人が非常に多いと感じます。特にフェイスブックやMSNを使っているのをよく見かけます。業務中でも良く見かけます。

お客様の会社に伺ったときも、ちらりと台湾人のPC画面をみると従業員は一生懸命ネットサーフィンしていました。一生懸命ブログを書いている姿に遭遇したこともあります。

いまやこういったソーシャル系は書き込んだ時間がでることもあり、つながりのある台湾人の方の投稿時間などみていると、このヒト、暇なんだなぁ、なんで僕はこんなに忙しいんだろうと世の中の不公平に憤りを感じる次第です。

また業務に関係のないサイトを見ていて、ウイルスに感染したというのはよくある話です。

自社のファイルサーバーにエロ画像満載という事例も
最近びっくりしたのが、「オフィスのPCはすべて社員が持参の私物です」という会社があったことです。仕事が終われば家に持って帰るというのです。

これってセキュリティもへったくれもないような気がするのですが、そこの社長いわく「弊社は社員を信用していますから」だそうです。

台湾のオフィスでは、業務に関係ないソフトをいれまくってPCが動かなくなったとか、P2Pファイル共有ソフトをこっそりとそしてガンガンに使われることで社内のネットの速度がかなり遅くなっていたりとかよく耳にします。

そんな人たちのPCを社内のネットワークに入れて、本当に大丈夫なのでしょうか?

また私用の外付けのハードディスクやUSBをとりつけたりするのは日常茶飯事。果ては社員が自社のファイルサーバーにエロ画像を満載に保管して、メンテナンス業者に指摘されるまで知らなかった日本人経営者もいたと聞きます。

台湾人は転職もさかんで、転職サイトや人材会社も乱立しています。やめる前にごそっと会社のデータが持ち出されることがあってもおかしくないような気がします。

多分持ち出されても、それをいおうものなら自社のセキュリティの程度が露呈するのでいうにいえないとは思いますが・・・。

台湾の日系企業は大丈夫?
台湾には非常に多くの日系企業が進出しています。台湾でトップを勤めている方の多くが駐在です。

どなたも日本で総務関係をされてきたわけではないので、こうした情報システム関係はよくわからないからと台湾人スタッフに丸投げしている会社が非常に多いと感じます。

台湾人の離職流動性もさることながら、日本人の駐在も数年で帰国してしまうことから、こうした情報システム関係もうまく引き継がれることもなく、やがてだれも自社のネットワーク関係はわからなくなってしまうそんな恐ろしい光景が繰り返されるのです。

その一方で日本本社からリモートで厳格にPCを管理したり、セキュリティに詳しい駐在・経営者がオフィスに生体認証を導入したり、セキュリティの国際資格をとったりしている会社もあります。

そろそろ台湾でも日本の個人情報保護法のようなものが施行されるようで、漏洩した場合下手をすると中小の会社では軒並みに確実にふっとんでしまう罰金額を課せられるようです。

個人情報を取り扱う取り扱わないにせよ、オフィスの入り口にセコムを取り付けるだけではなく、会社のネットワーク、PCに対してもそろそろセキュリティを検討する時期にきているのではないでしょうか?
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ