1990年代アジアを放浪していたころ、僕が日本人だとわかると「トヨタはいい」「ソニーはすごい」「パナソニックは最高」といった日本の会社名で褒め称えていただけることが多かった印象があります。
でも今では多くの日系メーカーはアジアの新興企業に追い立てられ業績不振に陥り、また大統領自ら世界中に日本の悪口を言いまわっている国まで出てきて、世の中の移り変わりを強く感じます。
それにも関わらず一貫して日本に高い評価と好意を送ってくれる台湾と台湾人には頭が下がるばかりです。
台湾で暮らしていると、「日本」、とりわけ「日本人」を褒め称えてくれる台湾人によく出会います。「礼儀正しい」、「まじめ」、「勤勉」、「優秀」といった感じで、あまりの過大な評価に正直恥ずかしくなります。
その一方で同じ同胞として恥ずかしく感じる日本人に台湾でであうことが多々あります。
1. 桃園空港で逆切れ 逮捕された日本人たち
2014年6月桃園空港で手荷物検査を受けた日本人男性が、機内に持ち込もうとしたライターを指摘されて逆上し、女性職員を負傷させる事案が起きました。
また同空港では2013年8月に日本人男性が女性係官に向けて小指を立てて侮辱、女性係官が証拠確保のため携帯電話を取り出したところ、撮影を阻止するため、パスポートで女性係官のあごと携帯電話を叩いたという事案もあったようです。
彼らは日本国内でも同じようなことをしているのでしょうか?それとも台湾だからという見下した気持ちがどこかにあったからつい行動にでてしまったのでしょうか?
2.台湾は日本に統治してほしがっている?
社長さんたちと一緒に台湾をまわっていると、よく非常に残念で独りよがりな発言を耳にします。
「台湾は日本に統治してほしがっている」、「日本が台湾を運営したらもっとうまくやるはずだ」なんてしたり顔で滔々と持論を語る方
「(自分トコの商品は)日本製なんだから絶対売れる」と豪語しておきながら「台湾での売り方は全部台湾側で考えろ、俺に聞くな」と売りつけることだけに精一杯な方 などなど。
今はもう大東亜共栄圏の時代でも「ジャパンアズナンバーワン」の時代でもありません。日本ではビジネスを成功されている方だとお見受けしますが、多分台湾ではかなり苦戦をするのではないかと思われます。
3.お金を払わない日本人
支払いを渋ったりすること自体情けない話ですが、さらに醜い事例もあるようです。
その日本人の偉い方は、購入した飛行機チケットについて4ヶ月にわたり支払いを拒んでいました。
その偉い方がこの件の窓口と指名した社員も再度の催促を全く意に介しておらず、またこの偉い方に取り次いでいるのかどうかも定かではありません。
その高額なチケット費用は旅行会社の台湾人窓口が自腹でいったん立替をしたため早急な解決が必要になりました。結局チケット費用の10分の1くらいのキャンセル料金だけの支払という窓口側の提示に、ようやく偉い方もしぶしぶお支払いをされたようです。
しかしこの台湾窓口の方は会社に「私的になにか客と取引している」と疑われ退職されたようです。
この偉い人の名刺を僕も持っていますが、意外にも「義理人情に厚い・・・」とか格好よく印字されていました。なんとも悲哀を感じます。
僕も今一度自分自身の行動を振り返ってみようと思いました。「日本人だと思って信じてたのに・・・」とか「なんだ、あの傲慢な日本人は・・・」とまわりの台湾人にいわれたくないですから。
2回目の台湾旅行のお供に
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