僕は台湾人の嫁と結婚し基隆に住んでもう6年が経ちますが、まさかこんなに無茶苦茶なところとは思いもしませんでした。観光で訪れるくらいならまだしも基隆になんて住もうとおもってはいけません。
2012年12月にも基隆についてブログに書きましたが、
現在もなお情勢は混迷を極めています。
現職基隆市長に続き、基隆市議会議長まで警察沙汰に
最近では今年2014年12月の首長選挙で基隆市長に立候補していた国民党の現職基隆市議会議長黄景泰氏が団地開発での受賄容疑で逮捕されました。
現職基隆市長に続き、基隆市議会議長まで警察沙汰に
スローガン通り「行動で自分自身の政治人生を変えてしまった」基隆市議会議長
最近では今年2014年12月の首長選挙で基隆市長に立候補していた国民党の現職基隆市議会議長黄景泰氏が団地開発での受賄容疑で逮捕されました。
2年前には国民党の現職基隆市長張通栄氏が、警察の派出所長を脅して飲酒運転で逮捕された女性を釈放させたことで、公務執行妨害で起訴されています。
「この市長はそもそも最も間抜けな市長で、最もだらしない市長だ」と書かれています
基隆は歴史的な背景から国民党の基盤で長く一党による市制が続いており、強固な利権関係がみてとれます。この街に政治的な刷新はなかなか難しいと思われます。
すぐ洪水の道路 雨の存在を無視した博物館 入居がないテナントが並ぶ駅
台湾では夏でもスコールのように瞬間的に大雨が降ることはよくあります。ただでさえ雨が多い基隆ですが、相変わらず大雨が降ると市街のあちこちで冠水。いつまでたっても抜本的な対策は採られていません。
港町基隆にできた非常に大きな国立海洋科技博物館は、チケット売り場が入っている建物と博物館そのものが別棟にも関わらず、この二つを結ぶ空間には屋根らしきものがありません。こんなに雨が多い街にも関わらず・・・・。
2007年に改修して非常に大きな駅舎になった基隆市内にある台湾国鉄七堵駅も、多くの商店が入居できるようテナントがたくさん構内に作られたが、現在に至るまで入居は数軒のみ。ほとんどがシャッターが閉められ開店休業状態。
7年間締め切ったシャッターが並ぶ台湾国鉄七堵駅
駅の北口にはなんとも無意味でお金だけがかかってそうなオブジェがそびえています。まさに無駄遣いの象徴で、政治家にキックバックの金でも流れているのではないかと疑いたくなります。
みんな逃げたい 僕も逃げたい台北へ
歴史的な街並があるにも関わらずなぜか台南のようにイケてない基隆
基隆は山がせまっている地勢で土地がなく、これ以上街を広く発展させる余地がありません。だから工場も会社も基隆には来ないから、みんな台北まで働きにいきます。
歴史ある港町なのに、街中は大変汚くまるて朽ち果てようとしている感じがします。同じく歴史的な都市として文化財保護に力をいれている台南とは全く対照的です。
唯一観光に耐えることができると思われるのは廟口夜市だけ。だから港をみて夜市で晩御飯食べたら、観光客はほんの数時間で基隆からでていってしまいます。
基隆の港も貨物取扱量が激減し、唯一増えている豪華客船の寄航も客は上陸後すぐ中南部へでていってしまいます。
基隆は今日も雨降り。街全体がなんだかさびしい
最近台湾国鉄が南港駅と宜蘭駅の間に直通の線路を作ることを決めました。今までの基隆経由より時間が大幅に短縮できるようです。少し前には台北と宜蘭を直接結ぶ長い長い雪山トンネルが完成し、車が基隆経由をしなくてもよくなりました。
車だけではなく鉄道もいよいよ基隆を経由しなくなることで、基隆はまずます存在感がなくなってきています。
ケーブルテレビ事業者の委託調査によると、有料アダルトチャンネルの長期契約世帯数の密度が最も高い台湾の都市は基隆市で、 10世帯中4.3世帯が1年以上の視聴契約をしていたようです。
長々と雨が続く基隆では、これくらいしか楽しみはないのでしょうか?
近頃にわかに脚光を浴びている台北市・新北市との合併の話は、あながち遠い先のことではなさそうです。
2回目の台湾旅行のお供に
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