台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Tag:自動車

台湾でトヨタ車を生産する國瑞汽車
2020年秋にトヨタ初のSUV台湾生産が始まります。カローラクロスです。  

すでに夏にこのカローラクロスはタイで世界初公開されています。


台湾では國瑞汽車という製造会社がトヨタ車を生産しています。

國瑞汽車では現在(2020年9月)、ヤリス、ヴィオス、カローラ・アルティス、シエンタの4車種が現地で生産しています。

ようやくSUV車もラインナップされることになります。

和泰汽車とRAV4
台湾でのトヨタ車の販売は、輸入車国産車を問わず、國瑞汽車の株主である和泰汽車が行っています。

台湾では現在馬鹿売れのRAV4ですが、潤っているのは販社の和泰だけで、國瑞には関係がありません。

台湾の競合他社が先行してSUV生産を開始しているにも関わらず、國瑞では全くSUVの現地生産の話が聞こえてきませんでした。

生産台数で数に勝る輸入車の方が、現地生産より安いのだと思われます。

売れて欲しい カローラクロス

カローラクロスは國瑞汽車中レキ工場で生産される
2020年8月31日から和泰ではこのカローラクロスの先行予約を受け付けました。月6000台以上の販売を予想しているとのことです。

私ごとですが、仕事の関係でカローラクロスにいくつか部品を納入しています。開発から何度となく台湾から豊田市の間を往復しました。


その過程でいろいろトラブルが起こり、研究開発の台湾人と二人でよく遅くまで会議室に籠もっていました。

そうしたかなり思い入れのある車なので、なんとか売れて欲しいと願っています。
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我が故郷 岡山県
家族の事情で、2ヶ月近く日本の実家(岡山県倉敷市)に逗留していました。こんなに長く岡山にいるのも10年以上ぶりでした。この滞在中で感じた日本の気になる風景を7つ書き出してみたいと思います。

1.どこを見ても年寄りばかり
日本は本当に老人が目に付く
家族に代わり、買出しやら手続きやらで倉敷市内を回っていたのですが、目に付くのは年寄りの多さ。お客も年寄りなら、従業員も年配の方々ばかり。

学校の登下校を見ていても、私らの世代(昭和47年生まれ)から見ると学生が激減していることが良く分かります。

私の住んでいるコミュニティも、今は年寄りしか残っておらず、息子・娘世代はみんなでていったようです。夕方に散歩しても子供が遊ぶ姿も見えません。

交通が不便で、自家用車がなければ買出しにも不自由するのに、これからどうなるのでしょう?

2.新しい道路が増えている
田舎に増え続ける道路
岡山に逗留中、親の自動車を運転していたのですが、昔の記憶で走っているとよく道に迷いました。昔より道路が増えているのです。

確かに車を運転する人にとっては便利になったと思うのですが、車も運転できないような年寄りが増えている現状、ここまで金を使ってよいのかと思いました。維持費のことを考えても、これは無駄遣いのような気がします。

3.日本(岡山)は軽自動車が多すぎる
日本は本当に軽自動車が多い
日本(私の見た岡山)は本当に軽自動車が多い。台湾ではほとんど軽自動車は普及していないので非常に対照的です。

そして、どの軽自動車も車高が高い。また、軽自動車以外に目を向けても、ワンボックスカーばかり。

台湾はというと、SUVの輸入車が非常に目に付きます。

4.日本のテレビはますますおもしろくない
日本のテレビはおもしろくない
2ヶ月間久しぶりに日本のテレビを見ていて目に付いたのは、学生時代(1990年代)見た番組がまだ多くやっていることです。内容もあまり変わっていません。

お笑い第7世代などが出てきていますが、学生時代の幅をきかせた大御所芸人がいまだ多くテレビに出ており、既視感を感じざるを得ません。

朝やお昼のワイドショーも、どのチャンネルまわしても全く同じ内容なので全く面白くない。

そんななか、テレビせとうち(テレビ東京系列)だけは気になりました。他の局とは一線を引いたキャスティング(B級の芸能人が多く出演)や、番組内容(アニメや時代劇、バラエティ)で、はっきり差別化が感じられました。

好んでテレビせとうちだけ見るわけではないけれど、他局が全く同じような内容でつまらないので、
結果としてこの局を見る機会が多かったです。10年前では考えられない状況です。

5.役所の対応が変わった気がする
役所の対応に変化が
諸々の手続きの関係で、今回役所に行く機会が非常に多かったです。そこで気になったのは、役所の人が私のことを「お客様」と呼ぶことです。

約10年前、岡山で一番大きな市役所で大声で怒鳴られたことがトラウマになっており、この「お客様」という言葉は大変新鮮さを感じました(当時から「お客様」と呼ばれていて、私がただ気がつかなかったのかもしれませんけど)。

6.本屋が減っている
私は本が好きなので、街中の本屋の位置はよく覚えているのですが、あらためて本屋が少なくなったと感じます。

アマゾンやら、電子書籍やらが普及して、わざわざ本屋にいく必要がなくなったのだなと残念に感じます。

7.日本のITはこんな程度か?
日本のITはこんなものか
最後に最も強く感じたのは、日本は科学立国と思っていたのですがどうもそれは幻想ではないか?ということです。

「COCOA - 新型コロナウイルス接触確認アプリ」やら、ネットからの10万円給付金申請で、トラブル続出です。

またPayPayでおなじみの電子決済サービスもようやく出てきましたが、台湾と比べると日本のITがなんとも情けない感を感じざるをえません。

台湾ではすでにIT技術が生活にもいろいろ応用されています。もちろんいろいろトライ&エラーがあるわけで、全てうまくいっているわけではありません。

マスコミでもよく叩かれていますが、少しでも暮らしが便利になるのならと、台湾人はIT導入に前向きだと感じます。

しかし日本は「個人情報の保護」がお題目のように唱えられ、前にすすもうにも困難な状況のようです。ワイドショーとかでは、完璧な「個人情報の保護」が担保されなければそんなITは必要ない旨発言するコメンテーターもいました。

エラーのない「完璧なサービス」と「完璧な個人情報の保護」ができるまで、日本の生活レベルはこのまま停滞しそうです。
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