台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Tag:観光客

台湾人にはまだ岡山県の知名度がかなり低く感じます。岡山県出身ですと伝えても台湾人にはなかなかぴんと来ないようです。日本に行ったことがある人でも反応は変わりません。

「岡山県ってどんなところ?」と聞かれることも多いのですが、頑張ってどんなに説明しても、台湾人にはなかなか岡山県の魅力をわかってもらえません。

どんな岡山県紹介であれば台湾人の心にを揺さぶることができるのかというテーマで考えてみました。

岡山県の魅力とは?
岡山県の魅力とはなにか、まずはGoogle先生に聞いてみることにしました。検索で出てくるサイトの記事を参考にまとめてみると・・・
 
1.桃太郎の故郷、古代吉備文化発祥の地
2.フルーツがおいしい(白桃・マスカット・ピオーネなど)
3.晴れの日が多い(晴天率は全国一)
4.地震、大雪、洪水、渇水など自然災害が少ない
5.自然が豊か
6.交通が整備されており関西・四国などへのアクセスがよい
7.医療が進んでいる
といった感じです。

これらをどう組み合わせて話をすれば、台湾人に興味をもっていただけるのでしょう?

もう桃太郎では勝負しない 岡山県の新しいアピールとは
岡山台湾便が通年運航復活する日はあるのか?
岡山台湾便の通年運航は復活するのか?
次に岡山県をどのようにアピールしていけばいいかを考えてみます。

僕が開口一番で説明するのが「岡山県は桃太郎の故郷」ということなのですが、台湾人からは期待するほど関心をもっていただけません(ちなみに台湾人も桃太郎の話はよく知っています)。

ならばと美観地区やらフルーツネタで話を続けても、台湾人の関心は遠のくばかり。原因はいったいどこにあるのでしょう?台湾人の立場で考えてみることにします。
 
「岡山県ってどんなところ?」と質問をする台湾人には2タイプあると思われます。

1つは日本に関心はあるけれど、まだ日本に行ったことがない台湾人。

日本情報が氾濫する台湾で、大都会東京、古都京都、雪の北海道など日本を代表する観光地のイメージを漠然と持っているのがこのタイプ。また代表的な観光地の一部しか行ったことがない台湾人もこの範疇に入ります。

2つめはすでに日本に何度も旅行にいったことがある日本好きな台湾人。

昨今の円安で、また日本に旅行に来るリピーターも増えたと聞いております。もうすでに代表的な観光地に足を踏み入れ、彼らはなお新しい発見を求めて日本にやってきます。

 僕が振り返って考えるに、今まで僕が岡山県を紹介してきた台湾の皆さんは1.のタイプがほとんどだったと思います。

しかし「トーキョー・オンセン・ラーメン」といったステレオタイプ化した日本像にぞっこんの彼らに、そもそも「桃太郎の故郷・岡山」「白壁の街・倉敷」と説いても、関心を持たせることは至難です。

そこで1.のタイプへのアプローチは断念し、これから増えていくであろう2.のタイプに重点を絞った新しい紹介の仕方を模索してみることにしました。

また岡山県単独ではやはりパワー不足なので、近隣他府県の名前も入れてみます。

NHK式+ 心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法』で岡山県をアピールすると
最近本屋で『【NHK式+ 心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法』という本を手に入れました。短い間に相手にしっかり自分の言いたいことを伝え、信頼を得られるにはどうすればよいかについて、話法から仕草までしっかり説明されています。

この本では信頼を勝ち取る法則として、NHK式7つのルールというのが紹介されています。
●第1のルール――話す目的をハッキリさせる
●第2のルール――「13文字以内」でタイトルをつける
●第3のルール――結論は「最初の15秒」で言う
●第4のルール――「一文50文字以内」にする
●第5のルール――「4つの抑揚」で強調する
●第6のルール――「1分300文字」でゆっくり話す
●第7のルール――独り言から入る

ここで紹介されているNHKが長い年月をかけて研究した内容に沿って、日本観光リピーターの台湾人に対して岡山県のアピールをしてみます。

シチュエーション 
台湾人にどう言えば岡山県の良さをうまく伝えられるか?
日本に何度も行ったことがある日本好きな台湾人と知り合う。出身を聞かれ、「岡山県」だと答えたところ、その台湾人に「岡山県には行ったことがないんだけど、どんなところ?」と言われた後に続く1分間の岡山県紹介。

桃から生まれた桃太郎って知ってる?あの桃太郎の故郷が岡山なんです。
(独り言)

岡山は東京や大阪にはない日本の昔の原風景を見ることができる歴史の街です。なぜなら京都のように大規模に観光化されていないので昔のままの雰囲気が楽しめます。例えば田園地帯に点在する古代吉備国の古墳や寺社、天領だった倉敷に並ぶ白壁の屋敷や蔵などがあります。

岡山県は日本一晴れの日が多いので、安心して一日かけて自転車で回ることができます。
 
大阪や神戸に行ったら必ず寄ってみるべきところです。関西エリアから新幹線で約1時間と日帰りでも十分楽しめます。四国や広島にもアクセスが良いので、岡山を拠点に観光日程を組むことも可能です。他の人とは少し違う日本体験をしたい、日本観光中級者以上の方におすすめです。(本文)

むずかしい!!まだまだ考える必要がありそうです。

2回目の台湾旅行のお供に


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2013年、台湾台北と岡山を結ぶ飛行機の定期便ができましたが、残念ながら冬は運行していません。

12月からは臨時便扱いで、4月にようやく通常運行に戻るようです。人から聞いた噂では、この季節は機材を台北新潟線に使われると聞きました。

確かに台湾人も冬は雪がみたいと思うに違いないから、岡山より雪が多く降る北日本を結ぶ便に振り替えられるのも仕方がありません。

どうすれば台北と岡山を結ぶ定期便を通年にできるかを考えた場合、冬の集客をどのようにするかが鍵を握るようです。

どうすれば冬にも岡山空港利用の台湾人を増やすことができるのでしょうか?

スキー初心者台湾人限定 スキー(スノボ)マスター合宿 
南国台湾とスキーを結びつける?
冬の日本の魅力は雪。しかし観光客向けにスキーといったイベントをメインにツアーを考えると、北海道や東北など有名どころに太刀打ちはできません。

そこで同じ雪で集客するにしても、ターゲットを観光客ではなくスキーやスノボをマスターしたい台湾人に絞ってみることを考えました。

南国台湾では当然スキー場なるものは存在しません。

スキーをすべることができる人は多分海外でスキー経験がある人だけのようです。

そこで台湾人に岡山県北のスキー場に合宿にきてもらい、スキーをマスターしてもらうのです。

インストラクターに中国語ができる人を育成する必要がありますが、まずは通訳で対応することにします。

夜は日本ならではの温泉と山陰の冬の海の幸で楽しんでいただきます。

台北から岡山スキー合宿のスケジュールを考える
僕が調べた限り、岡山県北のスキー場はすべて中国山地沿いにあるようです。いずれも岡山空港から1時間30分から2時間の距離です。

現在の定期便のスケジュールをもとに以下のようなプランはいかがでしょうか?

水曜日 
台北10:15発 岡山13:55着
県北のスキー場到着 17:00着
夜はそのまま温泉に入り宴会
木曜日・金曜日
朝から1日中スキーの練習
土曜日
スキー場 10:00出発
昼食休憩 
岡山空港到着 13:40到着
岡山15:40発 ⇒ 台北17:35着

日程的にはまったく無理がないと思います。

ただ温泉がついているようなところをざっと探した限り、いぶきの里スキー場くらいしかなさそうです。(もしあったのなら僕の調査不足です)。

ここは鳥取県とも手を結び、スキー場、温泉、山陰の冬の海の幸の三点セットで台湾人を取り込みましょう。

観光客はいらない?理由とは
このプランを具体化するにあたり、僕は観光客を狙ってはいけないと考えます。

なぜなら観光施設が充実し、観光客がもともと非常に多い北海道や東北が同じことをはじめたら、確実に客はすべて岡山に来なくなるリスクがあるからです。

そこでこのプランは観光客以外のシンプルに「スキーができるようになりたい」人を狙います。

そしてここで修行を積んだ台湾人が今後、北海道や東北、北米などでスキーを楽しんでいただくことをお手伝いするのです。

観光をメインにしないため、たぶんニーズはそんなに高くなく参加者も多くないと思われます。

しかし今日本でこうした外国人向けのスキー合宿サービスに特化したサービスはおおよそ見当たりません。

ですから一定数の顧客は見込めるのではないかと考えましたが、いかがでしょうか?

「北海道でスキーするために、まずは岡山に修行に行ってくる」なんて台湾人が増えればいいですね。

もっと岡山県を知るための参考書籍 
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劇的な円安で台湾人が日本へ観光に行きやすくなりました。日本各地で外国人観光客誘致の争いが熾烈になってきていることでしょう。

岡山県もせっかくできた第4の外国航路「岡山・台北」航路を、チャーター便から定期便に格上げすべく、台湾人誘致の効果的な方法を考えなければなりません。しかし、大阪や広島など近隣の競合を相手に、既存の観光コンテンツだけで台湾人観光客を誘致をするには限界があります。

そこで僕は、「岡山県一周ウルトラクイズ」で台湾人観光客を誘致することを提案します。

子供の頃、日本テレビ系の木曜スペシャルで「アメリカ横断ウルトラクイズ」がありましたが、あれを完全にパクリます。


この、「岡山県一周ウルトラクイズ」では、「アメリカクイズ」同様、台北のドームで予選選考会を行い、1台のチャーター便に乗れる人数に絞ります。

無論飛行機の中では恒例のペーパークイズ。成績の悪い数人は、岡山空港についても岡山の地を踏めず台湾に帰っていただきます。

岡山に着いてからは、岡山各地の観光施設をチェックポイントに、クイズを実施して人数を絞り、最終鬼が島で決勝戦を行います。

台湾人の参加を促す手段は、ずばり「優勝賞金」。

進行は中国語で行い、その模様は台湾のテレビで放映します。クイズはすべて「岡山県にちなんだ」ものがいいのですが、台湾人にそこまで岡山マニアがいるとは思えないので「日本にちなんだ」ものにします。台湾には日本に詳しい人は非常に多いので、賞金稼ぎに多くの方が参加すること間違いなしです。

1990年代には、台湾のテレビ局が風雲たけし城の各ゲーム図面を購入し、『百戦百勝』の名で放送した経緯があるとききます。日本の人気テレビコンテンツが台湾の人にも受け入れられる素地は十分あると思います。

岡山県の関係者の皆さん、提携していただける台湾のテレビ局を探してみてはいかがでしょうか?

「おしい!桃太郎市」でパクリをおおっぴらにしているだけに、「岡山県よ、ああ、またか!」と世間も大目にみてくれることを期待します。

もっと岡山県を知るための参考書籍 
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岡山名物フルーツパフェ私は台湾に5年いますが、台湾で岡山県の認知度はまだまだ低いと感じます。台湾の方に出身地が岡山県といっても、多くの方がご存知ないようです。

台湾で岡山というと、高雄にある岡山のイメージが強いようで、Yahoo奇摩で岡山と検索しても台湾の岡山の情報が多く表示されます。

このため岡山県への台湾人観光客を増やすためにもまず岡山県をまず知ってもらう必要があると感じます。

私はここでもっと知名度が上がる方法として、台湾の夜市で岡山キャンペーンを実施してはどうかと提案します。

現在多くの都道府県が台湾の日系百貨店では日本の都道府県がよく物産展を開催しています。しかし他の都道府県とやり方が横並びであれば、台湾人に対してそれほど印象が残るとは思えません。

その点台湾の夜市は、いまだ他の都道府県がキャンペーンなど実施したことがない(はず?)のでインパクトは大変大きいはず。

台湾夜市は台湾各地に点在し、国内外の観光客だけではなく、地元の台湾人も多く集まります。認知度向上を図るならここほど良い場所はありません。費用も百貨店で物産展を開くより安くすむことが可能です。

私のプランは以下のとおり。
期間:夏限定(8月)
開催場所:台北士林夜市、台北饒河街観光夜市、台中逢甲夜市、高雄六合夜市・・・
販売商品 岡山特産のフルーツでつくったパフェ

検疫や夜市の場所確保の問題等クリアするべき問題は山積ですが、台湾在住の岡山県人として、岡山の知名度があがるとともに、台湾で岡山のフルーツが食べられるようになれば幸いです。
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台湾では日本観光熱が相変わらず高いです。やはり最も人気のあるのは、東京を中心とする関東エリア、大阪などの関西エリア、そして北海道など定番エリア。
2010訪日外客訪問地調査JNTO
 
我が岡山県はどうかというと、 2011年度の台湾人訪日旅行客数99万4,000人(日本政府観光局平成24年1月20日ニュースリリースより)中、岡山県で宿泊に来た台湾人は6,038人、わずか0.6%。 

岡山県がこうした観光マンモスエリアに立ち向かおうとしてもそれは土台無理。知名度、観光コンテンツ、施設、交通の便、どれをとっても、岡山県が追いつこうと頑張っても財政難にあえぐ県ができる訳はありません。

すると岡山県が採る道は、
1)ついでにきてもらう 観光マンモスエリアのおこぼれ作戦
2)岡山にしかない ニッチ戦略
のどちらしかないと思われます。

観光マンモスエリアのおこぼれをもらう方法でいえば、例えば岡山空港を出入国ポイントにした関西周遊ツアーもありかと思います。ただ、まだ岡山台湾にチャーター便しか飛ばない現状では、あまり台湾人観光客を増やす劇的な方法ではないようです。さらに現状では関西方面や広島などからついでにきてもらうにしても、時間的な制約からどうしても岡山倉敷止まりで、なかなか県北まで足は運べないと思われます。

となるとどうしても岡山にじっくり、そしてわざわざ来てもらうには、岡山にしかないコンテンツを充実させる必要があります。岡山県が台湾人に誇る他の都道府県にはないニッチなものはなんなのでしょう?
 
風景モノ
・岡山城、後楽園、倉敷美観地区
・瀬戸内海
・県北の温泉
 
季節モノ
・後楽園などのお花見
・日本三大奇祭のひとつ西大寺会陽
 
物産モノ
・ぶどうや桃などのフルーツ

歴史モノ
・吉備路の歴史
・桃太郎
・横溝正史のミステリ
・宮本武蔵
・岩井志麻子の短編小説『ぼっけえ、きょうてえ』

その他
・県庁所在地における降水量1mm未満の日数が全国最多
・元台湾総統李登輝も治療にきた倉敷中央病院

さあこれを今度はどうやって台湾人にみせるかが問題です。岡山城単体だけでは当然大阪城に負けてしまいます。フルーツ勝負でもわざわざぶどうを食べに岡山まで来るとは考えにくいです。続きは次回。
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