台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

Tag:雨

雨都「基隆」にも日本人は住んでいる
僕は台湾でも雨が非常に多い基隆に住んでいます。基隆から電車で約40分程度で台北の駅に着きます。

そんな近距離にも関わらず、基隆に住んでいるの?なんて驚かれます。

それでも基隆から台北に通うサラリーパーソンは非常に多く、朝夕、電車や国光號と呼ばれる長距離バスは軒並み満員です

もし台北で基隆から通っている人を見つけたければ、曇り空の日に国鉄台北駅の地下を歩いて見ましょう。濡れた傘を持っている人をみかけたら、それは非常に高い確率で基隆から来た方々です。

基隆は海岸線と山に囲まれた狭い地域なので本当によく雨が降ります。でも台北にくるといい天気で、回りはみんな傘などもっといないということもしばしばです。

僕が基隆に住み始めた頃は1月の1ヶ月に30日連続で雨が降っていて、憂鬱になってしまいました。

雨と切っては切れない基隆の市民性
最近台湾のインターネットで、それぞれの地域に居住の人間はどういった傾向かとかいうことが話題になりました。日本でいう県民性です。

例えば台北市民は「エスカレーターでは知らずに右による」とか、台中市民は「外出時にはバスに乗らない」とか、台南市民は「18歳未満でもみんなバイクの乗り方を知っている」とかいったものです。

基隆市民はどうかというと・・・
 
やはり「どこにいくにしても傘をもっていく」「雨がぱらついてきたらすぐに折り畳みではなく普通の長い傘を持っていく(なぜならきっと大雨になるか、長く降るから)」とありました。

やはり基隆市民と雨は切っても切れない縁があるようです。 

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台湾基隆市が最近にわかに脚光を浴びています。その理由は台湾を賑わす「イエローダック」が2013年12月21日から基隆の港で展示されるからです。

普段は寂れた冬の基隆市内にも大挙観光客が訪れる可能性があり、港近くではホテル、レストランではアヒルをめぐる商戦がすでに始まっています。

ところで来年台湾では各地で首長選挙が行われます。基隆市も例外ではありません。ここで基隆在住6年の日本人である僕が基隆市長に名乗りを上げるなら、どんな政策をアピールするか思いつきで考えてみました。

1.雨の街を逆手に取る「観光業」の推進
雨続きの基隆
基隆は雨の街として有名で、平均年間200日以上雨が降るそうです。特に冬場は雨ばかりで、住んでいる基隆市民も自宅でうんざりしています。

その結果基隆市は台湾でも幸せ指数が最低になってしまいました(2012年12月開南大学の調査)。これでは基隆市民はおろか、観光客もやってきません。

そこで特に雨の多い冬にも「イエローダック」同様、外でできてしかも客寄せができる方法はないかと考えました。

そこで思いついたのが「世界レインコートファッションショー」。年に一度世界のモデルに最新デザインの前衛的なレインコートを着て、雨の日に屋外でショーをするというもの。

また傘やレインブーツなど雨具関係の展示会も実施します。イベントも「雨天順延」ではなく、「晴天順延(晴れたら延期)」。世界の雨関連の商品を一同に基隆に集めて、雨のことなら基隆とアピールしてはどうでしょうか?

2.台北市のベットタウン化促進
台湾国鉄の各駅列車
港湾業も落ち目の基隆では、多くの市民は台北まで行って仕事をしています。実は基隆と台北はアクセスが案外良く(電車で50分くらい、車で30分足らず)、台北郊外に住んでいる人と通勤時間がそんなに違うわけではないのです。

異様に高騰する台北圏内ではマンションがなかなか買えない人が多いことから、最近いくつかのデベロッパーが穴場の基隆に目をつけ始めたようです。

立地のよさと価格の安さを生かしてもっともっとマンションを作って、そして台北へのアクセスをさらに充実させて台北から住民を呼び寄せてはいかがでしょうか?

MRTはとりあえず新北市汐止まではできるようですが、どんなに騒いでも基隆市街までは当分延伸は期待できません。

だとすれば通勤時間帯の国鉄の電車、特に通勤特急(基隆から台北市内までノンストップ)をもっと増やしましょう。基隆駅に集中する高速バスも、出発・乗車ポイントを基隆郊外の住宅地まで広げる必要があります。

3.旧日本時代の建物を生かした街づくり 
基隆駅前に並ぶ日本時代の建物
基隆にはいまだ昔の日本の建物が結構残っています。これを使ってこの地域を博物館明治村のようにできないかと考えました。基隆駅を中心に基隆海洋廣場や関税局、フェリー乗り場一帯まですべての市内交通をシャットアウト。老朽化がすすむ基隆駅は三坑駅か、七堵駅に移動させます。

ノスタルジーに浸る日本人観光客を呼ぶもよし、映画の撮影もよし。最近基隆港への豪華客船の寄港が大幅に増加していることから、話題にあがること間違いありません。

どうか本当に基隆市長選挙に出馬の際は、清き一票をよろしくお願いいたします。

台湾基隆へイエローダックでも見に行こうかとお考えのあなたに


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台湾に移住する前に今一度確認を
最近世知辛い日本を棄てて海外に移住したいと考える人が増えていると見聞きします。

もしあなたが台湾に移住したいと考えているならば、まず下記の7つの事柄について確認してからでも遅くありません。

これらの事実に耐えられる自信があるなら、すぐにでも飛行機の片道チケットを手配してください。

1.湯船に入る機会が少ない

台湾の風呂はシャワーが主流で、浴槽がないことが多いです。日本より暖かいから別にいいかと思いましたが、やはり台湾の気候に慣れると冬はそれでも寒いです。

仕事で本当に疲れているときなど非常に湯船が恋しく感じます。

湯船がない生活にあなたは生きていけますか?

2.食事にお茶がでない
お茶も有名な台湾ですが、食事のときは不思議とお茶が出ません。スープがその代用となります。食堂・レストランでもお冷はでません。

また普通の食堂ではビールやアルコールは目にすることはありません(飲み屋や居酒屋は別です)。

なくても困りはしないのですが、なんとなく違和感を感じます。

3.台湾独特の味
ガイドブックなどの影響で、台湾料理はおいしいと期待して台湾に来る方が多いです。しかし現地で、台湾料理に苦戦する日本人少なからずいらっしゃるのも事実。

特に多くの料理に使用される八角が苦手な人が非常に多いようにお見受けします。慣れない人はずっと食事に困ることになります。

台湾にいるといつまでも日本食だけでは生きていけません。

あなたは台湾独特の味に耐えることはできますか?

4.雨が尋常ではなく多い

台湾の冬は雨が多いのが特徴です(特に台湾北東部、東部)。

僕が在住している基隆は雨都(雨の都市)とし有名ですが、ある年は1月に30日連続で雨降りでした。台湾で初めて除湿機というものがあるのを知りました。

特に僕は日本一晴れが多いといわれる岡山県から来たので長々と続く雨降りがなかなか慣れず、体調もすぐれないことが多いです。

雨ごときで・・・と甘く見るなかれ。

気を抜くとスーツにカビが生えていたり、洗濯物が乾かなかったりと日常生活にも影響が大きいです。
トイレの紙は当然便器に流せない
5.使用済みの紙はトイレのゴミ箱にすてる
台湾では使用済みのトイレットペーパーは便器に流さず、備え付けのゴミ箱にすてます。他人の使った紙を目にする機会が多く、少し戸惑いました。

また一般家庭ではロール紙ではなく、ティッシュを使うことが多いです。

こんなトイレ、あなたは耐えることができますか?

6.休日が少ない
台湾はとにかく休日が少ないです。

日本相手に仕事をしていると、日本はしょっちゅう祝日でお休みになるイメージがあります。働きすぎが問題になる日本ですが、台湾に来て実は日本の休みの方が多いのに気がつきました。

台湾は旧正月が比較的長いのですが、平時の祝祭日は7日程度。日本はその倍はあります。

日本が祝日でも台湾は仕事っていうのに耐えることができますか?

7.ゴキブリが多い 
台湾の道を歩いていると、ゴキブリの死体をよく見ます。

岡山県に住んでいた頃は、田舎だったせいか道路でカエルが車にひかれ、太陽にあたってぺしゃんこでひからびている光景を目にすることはありました。

しかしさすがにゴキブリの死体を道路でみることはそうそうありませんでした。

あなたはこんな光景に耐えることはできますか?

どうでしょうか?これらは僕が台湾に来てよく感じることです。台湾移住を決める前に今一度本当に台湾生活がなじめるか確認してみてはいかがでしょうか? 

台湾で働こうかとお考えのあなたに


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