いろいろな事情で台湾で新規の顧客開拓の仕事をする機会が非常に増えました。

営業をする相手は、台湾の日系企業、日本を相手にした台湾企業、もしくはキーマンが日本人の会社。なにぶんこういった体育会系の経験がない僕はかなり苦戦中です。

今回は台湾で現地採用され、営業ノルマという呪いに苛まれているいち営業マン(僕)の電話アポの状況をお伝えします。

顧客名簿は?
電話アポをするにはまず顧客のリストが必要。台湾で簡単に使えそうなのは、ウェイウェイ台湾なる現地の日本人が発行した年間誌。もしくは台湾の日本工商会が発行した会員名簿。前者は一般に販売されているが、後者は会社が入会していないと入手できない。前者は入手は簡単だが、リアルタイムな情報の正確さに欠けるところがある。これだけでは少ないので、果ては人材サイト104や1111で求人している日系企業を探したり、台湾経済部の会社の登記情報がわかるサイトで新規に台湾に進出した日系企業をチェックしたりと使える手はすべて使う。よく電話相手から「よく調べたね」とサービス以外のことでほめられるのが癪に障る。

電話アポに中国語は不要?
台湾にいて中国語が要らないといわれてもピンとこないかもしれない。しかしこれにあてはまるのは決定権を握る管理職が日本人であること(もしくは日本語がわかること)が必要。自慢の中国語を披露したところで「必要があればまたこちらから電話します」と紋きりの中国語回答で門前払い。だったらいっそのこと日本語で相手の取引先のごとく自信に満ちた語調で話をしてみよう。日本語がわからない電話取次ぎの小姐はびびってすぐに日本語がわかる人に代わるはず。いきなりゴールである日本人総経理に行き着くこともあった。たとえそれが無理でも、日本人総経理に近い日本語が話せるキーマンにはたどりつけるはず。

ただこの方法も万能ではない。台湾では日系企業など日本と関係する会社には多くの日本語を話す人材がいるので規模が大きい会社になればキーマンにたどり着く前に、なんらかの障害にでくわすこともある。
ひたすら日本語で話しても、全部回答は中国語でされ、挙句の果てに「台湾で商売するなら、中国語を覚えてからにしてください」と日本語で言われ電話を切られたことがあった(実話)。

あくまでこれだけでアポはとれない。あとは誠意とガッツだ。台湾にいらっしゃる日本人総経理様、どうかお手柔らかに。決して悪い話ではないのだから。